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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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【新聞から】京都にも鍾乳洞があった!? -質志鍾乳洞-





質志鍾乳洞


  「スリル満点、洞窟探検
  京丹波・質志鐘乳洞公園で春祭り」
  京都 2013年5月5日付


 洞窟や鍾乳洞といえば、山深いところにあるものですね。
 余り深山のイメージがない京都にも、鍾乳洞があることをご存知でしょうか?

 丹波地方の京丹波町(旧瑞穂町)にある質志(しずし)鐘乳洞。

 京都府内で唯一の鍾乳洞です。
 京都市内からは、国道9号線を北上し、京丹波町の和田の交差点を右折。しばらく行ったところにあります。そんなに山深くもありません。

 クルマで走っていると、路傍に突如看板が現れます。

質志鍾乳洞

 「歓迎 質志鐘乳洞公園」の文字。ほぼクルマでしか行けない場所なので、駐車場もあります。

 クルマを停めて歩いて行くと、のどかな風景。キャンプ場みたいな雰囲気です(実際に野外活動もできます)。

質志鍾乳洞

 その公園の中に、こんな小屋?ふうの入口が……

  質志鍾乳洞

 これが京都府唯一の鍾乳洞・質志鐘乳洞の入口です!

 ちょっと人工的すぎかな?

 しかし、中はとてもワイルドです。

  質志鍾乳洞 質志鍾乳洞


 金属製のハシゴを後ろ向きに降りて行きます。落下防止の囲いが付いているのが怖いです。
 「出口はありません」という注意書きも、なんとなく恐さを増幅します。

  質志鍾乳洞

 鍾乳洞というイメージよりは狭いですが、露出した鍾乳石が観察できます。

  質志鍾乳洞

 この質志鐘乳洞、昭和2年(1927)に発見されたといいます。
 古老の話によると、発見当時、この鍾乳洞がどこまで続いているのかを探るため、犬と鶏を放したそうです。すると、犬は途中で戻ってきましたが、鶏は3km先の大原神社の下の洞穴に出て、大きな声で鳴いたそうです。
 「出口はありません」という看板とは裏腹に、当時は出口があったのでしょうか。

 その後、名を知られるようになり、昭和7年(1932)に出版された鉄道省『日本案内記 近畿篇上』(博文館)にも紹介されています。

 【質志鍾乳洞】
[綾部]駅の東南12粁[km]、三宮村質志にあり、自動車の便がある、洞は四洞に分れ延長120米[m]、鍾乳石及石筍多く、黄金柱と称さるは最大周2米、高さ5米に及んで居る。


 いつもながら、簡にして要を得た説明です。

 5月5日付の京都新聞は、次のように報じています。

 質志鍾乳洞は1927(昭和2)年に発見され、長さは約55メートルある。温度は年中8~12度に保たれており、来園者は少し肌寒さを感じながら、時折コウモリが飛ぶ洞内を奥へと進んでいった。
 鍾乳洞の深さは約25メートル。難所の一つである垂直の階段では、水滴で足元が滑りやすく、手すりにつかまって恐る恐る上り下りする人もいた。


 というように、下りのハシゴはスリル満点? です。

 京丹波町は、以前にも下粟野の観音堂(重要文化財)を紹介しました。 ⇒ <和知の「大御堂」 -下粟野観音堂>

 自然と、それに寄り添って生きる人々の文化が豊かな地域です。
 質志鍾乳洞も、暑い夏に訪ねると、ひんやりすること請け合いです。




 
 質志鍾乳洞(京丹波町指定天然記念物)

 所在 京都府船井郡京丹波町質志大崩
 見学 大人510円ほか(4月~11月は毎日、12月と3月は土日祝のみ、1月と2月は閉園
 交通 国道9号線・和田交差点から国道173号線へ、約10km


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