きょうの散歩 - 東寺小子房 - 2013.3.14
|洛中(南区)|

天気は余りよくなかったのですが、東寺に行ってきました。
これまで入ったことのなかった小子房(こしぼう)。もともとは後宇多天皇の庵だそうです。

現在の建物は、昭和9年(1934)の建築で、東寺の中では随分新しいものですね。
庭は、小川治兵衛。

向こうに国宝・蓮花門が望めるのも嬉しいです。

実は、今日ここを訪れたのは、この房の勅使門を見るのが目的だったのですが、小子房も昭和の建物とはいえ、欄間や灯具など、細工が細かくて愉しく拝見できました。
ここは、皇族・高僧などをお迎えする「迎賓館」的な建物だといいますが、6間あって方丈風の平面になっています。
ただ、勅使門の内にある房の玄関には唐破風が付いており、よく目にする禅寺の方丈とは趣が異なります。

塀越しで見えづらいですが、唐破風が分かると思います。
室内も、方丈とはかなり違っており、欄間の彫刻などは非常に細やか、かつ華麗なものでした。襖絵は、堂本印象の筆になります。
こちらは、唐破風の下にある欄間です。

いわゆる筬欄間(おさらんま)。これなどは、落ち着いた方丈風なんですけれども。
お目当ての勅使門については、回を改めて書いてみたいと思います。

東寺 小子房
所在 京都市南区九条町
拝観 境内自由 小子房は特別公開時のみ
交通 近鉄電車東寺駅から徒歩約5分
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