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PROFILE

船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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師走の京、ロームシアターに上がる招き看板 -吉例顔見世興行 -

洛東




ロームシアター京都


 今年は南座でない顔見世興行 

 師走の京を彩る歌舞伎・顔見世興行。
 いつもは四条の南座で行われるのですが、昨年より耐震改修のため場所を移しています。去年は先斗町歌舞練場でしたね。

 今年(2017年)は、岡崎公園にあるロームシアター京都です。

 ロームシアター京都

 ロームシアターは、昭和35年(1960)に開館し、京都会館として長年、京の舞台芸術の殿堂として親しまれてきました。
 先般行われたリニューアルにあたっては、前川國男設計の建物の保存に関して議論が起こりました。このことについては、改めて考えるべきことですが、<建築の価値>と<時代が求める機能>とを如何に調和させるかという、多くの歴史的建築物に起きうる問題を提起しました。

 2016年1月にリニューアルオープンした京都会館は、ネーミングライツによって「ロームシアター京都」となりました。
 地元の企業ロームが、50年契約・52億5000万円で命名権を得たものです。この公共施設におけるネーミングライツも、また議論のあるテーマで、とりわけ同じ岡崎公園にある京都市美術館のネーミングライツについても議論が巻き起こっているところです(50年・50億円で「京都市京セラ美術館」となる)。

 そのロームシアターで、顔見世興行が初めて行われました。
 招き看板が上がり、一味変わった顔見世風景になりましたね。

 ロームシアターの招き看板


 中村芝翫襲名披露 

 顔見世は、東西合同歌舞伎として、上方(関西)と東京の俳優が一堂に会するのが常です。
 今年は、東京から中村芝翫(しかん)の親子4人を迎え、八代目中村芝翫襲名披露として行われました。

 招き看板

 東から、中村梅玉、中村魁春、中村時蔵、坂東彌十郎(いずれも私は好きな方々なんです)が出演され、芝翫さんの甥になるのですかね、中村勘九郎・七之助の兄弟もおられます。
 西からは、坂田藤十郎と片岡仁左衛門という二人を柱に、片岡秀太郎、中村鴈治郎・扇雀兄弟、若手の片岡孝太郎、中村壱太郎ら、新旧入り混じった布陣でした。

 私にとっては、成駒屋の中村芝喜松さんが梅花を襲名されたことも嬉しい出来事でした。
 今回は「俄獅子」の芸者お梅という、あでやかな衣裳を着ての役でしたが、やっぱり老け女形などで見てみたいものですね。
 また、私の好きな片岡當十郎さんや中村鴈乃助さんがおられたのも、楽しかったです。

 ホール入口

 南座とは全然違った雰囲気。
 ホールも、昔の京都会館とは全く変わり、1,591席ある客席。
 3階の一番後ろに座って舞台を見下ろすと、その高さは驚愕ものです。意外によく見えるんですけどね。

 襲名披露引幕

 佐藤可士和さんデザインの祝幕。
 なかなか結構ですね。

 演目は、昼の部が

  寿曽我対面
  義経千本桜  渡海屋/大物浦
  二人椀久 


 絵看板・昼

 夜の部は、

  良弁杉由来  二月堂
  俄獅子
  人情噺文七元結
  大江山酒呑童子  


 絵看板・夜

 昼も夜も、劇中で襲名口上があって、「文七元結」で芝翫さん、「寿曽我対面」で橋之助・福之助・歌之助3兄弟の披露でした。
 おもしろかったのは、勘九郎さんと七之助さんが「親戚」として嬉しいと言ったときに、場内が妙に受けていたことですかね(笑) 

 私としては、やわらかいものが好きなので、「文七元結」が楽しかったし、3兄弟が奮闘した「大江山」もよかったですね。
 それで、8時半前に芝居がはねて、駅まで歩いて帰るとき、とても満ち足りた気分でした。

  顔見世ポスター

 それにしても、歌舞伎はやっぱり俳優を見せる演劇ですね。
 まわりの皆が静止して、ひとりの俳優が長々とセリフを言う、なんていうのは、現代人の感覚では理解できないもの。でも、俳優をたっぷり見せるという意味では、最も優れた形式ですよね。

 吉例顔見世興行は、12月18日まで開催中です。

  贈物




 ロームシアター京都

 所在  京都市左京区岡崎最勝寺町
 見学  館内は一部自由
 交通  市バス「ロームシアター京都前」下車、すぐ




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