FC2ブログ
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
MENU

NEW ARRIVAL

PROFILE

船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

ARCHIVE

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

初秋の八瀬の里を訪ねて(前編)





八瀬


 学生と一緒に見学会

 八瀬(やせ)というと、京都の郊外・洛北にあり、豊かな自然のなかで長い歴史を育んできた山里です。 

 「都名所図会」(1780年)にも、八瀬の里は取り上げられており、都会とは異なった風俗が描かれています。

 都名所図会・八瀬里人の風俗
  「都名所図会」に描かれた八瀬の里人

 これは八瀬の人々が、都へ薪(たきぎ)や柴を売りに行く様子です。
 馬に追わせたり、肩に担ったりしていますが、なかでも著名なのが頭の上に載せる “頭上運搬” でした。
 いわゆる「おはらめ」で、八瀬の場合は小原女と書き、この奥の大原の女性たちには大原女の文字を使うそうです。

 今回は、出講している大学の授業で、毎年恒例の見学会があり、学生たちと八瀬を訪れました。
 当日は、あいにくの雨模様でしたが、八瀬の歴史に触れ、また景観に接して、おおいに勉強になりました。

 さっそく出掛けてみましょう。


 八瀬比叡山口駅から 
 
 八瀬に行くには、市内各所から京都バスを利用するのが便利ですが、電車で行くとなると、叡山電鉄を利用することになります。

 叡山電鉄

 始発の出町柳駅から八瀬比叡山口駅へ向かいます。
 八瀬比叡山口は、かつては八瀬遊園という駅名で、小さな遊園地がありました。古い駅舎も往時のまま残されています。

 八瀬比叡山口駅
  八瀬比叡山口駅

 ここから、今日の集合場所である八瀬小学校までは、2km余り。
 国道367号線から、左折して旧道へ入ります。

 367号線
  
 道路標示には、大原まで 7kmとあって、すでに京都市街から離れた場所であることが感じられます。

 川沿いの道を進みます。
 川は、高野川。
 八瀬という村名も、集落の中を流れるこの川の瀬が、たくさんあったことから来ているのでしょう。

 高野川沿いの道

 一方で、川は蛇行しており、至るところに淵があったようで、バス停にも神子ケ渕とか甲ケ渕といった名前が残っています。

 高野川の淵
  高野川の淵

 天気が良く、時間があれば、こういうところで川に降りてみたいですね。
 今日は、先を急ぎます。


 八瀬の集落

 一度、国道と交差しながら、旧道はつづきます。
 民家の古そうで……

 懸魚のある民家

 屋根の拝みに懸魚(げぎょ)のある立派な旧家もあり、

 蔵

 連棟になった蔵もあります。
 絵になる風景ですね。

 昔を知る人によると、このあたりの民家もかつては茅葺きがあったということですが、いまでは失われてしまいました。
 私は、こういった民家を見ると『京郊民家譜』という書名などを思い出します。大正から昭和初めの頃、日本では「民家」という存在が発見され、記録と研究が進みました。京都では、洛北や洛西などの民家が、民俗学の貴重な対象として捉えられ、記録されます。
 ことに八瀬では、特殊な風習もあって、そのことも言及されますが、それは後編で。

 ここから、少し進むと集落の北端に至り、天満宮の鳥居が見えて来ます。

 八瀬天満宮
  八瀬天満宮

 天満宮を過ぎれば、旧道は国道と合流し、眼前には八瀬小学校が。

 体育館に集合
 
 約50名の1回生たちとともに、見学会が開始されます。


(この項、つづく)




 八瀬

 所在  京都市左京区八瀬秋元町ほか
 見学  八瀬天満宮などは自由
 交通  叡山電鉄「八瀬比叡山口」下車、徒歩約30分
     京都バス「ふるさと前」下車、徒歩すぐ



 【参考文献】
 「都名所図会」1780年




スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。