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PROFILE

船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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台風シーズンに思う - 室戸台風のことなど -

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室戸台風で倒壊した西陣小


 今日は台風接近

 今日(2017年9月17日)は、関西に台風18号が接近中。
 京都でも、雨はほとんど降らないものの、朝から強風が吹き荒れています。

 この季節は、ご承知の通り台風シーズン。たとえば、戦後まもなくは数多くの強い台風ーー枕崎台風、伊勢湾台風、第二室戸台風などーーが列島を襲いましたが、特に枕崎台風は昭和20年(1945)9月17日に鹿児島県枕崎市に上陸、3000人以上の死者・行方不明者を出す大災害となりました。


 室戸台風の被害
  
 関西を直撃し大きな被害を与えた台風のひとつに、室戸台風があります。
 昭和9年(1934)9月21日、高知県の室戸岬付近に上陸し、大阪湾を北上して、大阪や京都など各府県で甚大な損害が出ました。死者・行方不明者は、約3000人にのぼりました。

 近年、日本ではこれほどの人的被害の出る台風はありませんが、海外では同様のことが起こっています。戦前戦後と大きな被害を教訓に、気象情報や河川改修などさまざまな対策が施されてきたことが理解できます。

 室戸台風については、このブログでも何度も取り上げました。
 今回、それを振り返ってみたいと思います。

 まず、このブログにも関係の深い文化財への被害。
 大阪では、江戸時代に建立された四天王寺の五重塔が倒壊するというショッキングな出来事がありました。
 京都でも、寺社の建築が崩壊し、たいへんな損害が出ています。
 ブログでは、雑誌「上方」に掲載された写真で紹介しました。

 ⇒ <昭和9年の室戸台風は、京都の文化財にも大きな被害を与えた>

 慰霊塔
  妙蓮寺の慰霊塔(上京区)

 もちろん、人への被害は痛ましいものがありました。
 朝の8時頃に襲来したので、通学して学校に来ていた児童が大勢いました。木造校舎が多かった当時、校舎の倒壊によって、尊い生徒、教員らの命が失われました。

 それを悼んで、京都市内には慰霊碑や銅像などが残されています。
 上京区・妙蓮寺の慰霊碑については、こちらをご覧ください。
 
 ⇒ <妙蓮寺の慰霊塔は、室戸台風で亡くなった児童41名を悼む>

 また、知恩院の南門脇には、生徒を守る先生をモチーフにした「師弟愛の像」が建っています。

 ⇒ <室戸台風の惨状を今に伝える師弟愛の像>

 師弟愛之像
  師弟愛の像(東山区)

 今これを書いている時点で、台風18号は高知県を東進中です。京都でも、外の風音がかなり強くなってきました。
 十分お気を付けいただきたいと思います。




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コメント

No title

妙蓮寺の碑には母の兄の名前がありました。右から2番目の一番上です。小学1年生でした。それから、耐震や災害を考えた西陣校が再建されたそうです。毎年、3月か4月に西陣校(今の名前は知りませんが)の先生が慰霊碑の前に訪れられるそうです。

Re: No title

ご愛読いただき、ありがとうございます。

小学校1年生で亡くなられたとは、たいへん痛ましいことと存じます。私も、碑の前でおひとりおひとりの名前を見、また裏面の碑文を読み、哀しい思いにとらわれました。
おっしゃるように、室戸台風後、市内の小学校で校舎の鉄筋化が進みました。これは、東京で関東大震災後に鉄筋化が進んだのと同様のことです。
西陣小学校は統合されたのですが、新聞などによると、毎年この碑の前で慰霊祭も営まれているようです。
失われた尊い命のためにも、語り継ぎ、天災による被害を減らす努力をしていかねばならないと思います。

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