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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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上方落語の定席・天満天神繁昌亭に行ってきた

その他





天満天神繁昌亭


 大阪天満宮のそばにある繁昌亭

 これまで私は、歌舞伎や文楽は好きでちょこちょこ見に行っていたのですが、寄席には余り行く機会がありませんでした。

 寄席の芸の代表といえば、現在では落語ということになるでしょう。
 今年は、2月に少々聴くチャンスがあったのですが、半年ぶりにちょっと行ってみるか、ということで寄席を訪ねてみました。

 大阪天満宮

 大阪天満宮です。

 この天満宮のそばに、天満天神繁昌亭があります。

 天満天神繁昌亭
  天満天神繁昌亭 (大阪市北区)

 天満天神(てんまてんじん)繁昌亭(はんじょうてい)は、大阪天満宮の北に隣接しています。

 上方落語の定席、つまり毎日興行している寄席で、2006年にオープンしました。早いもので、この9月で11周年になります。
 私も、開業まもない頃だったか、友人たちと行ったことがあるのですが、その後はご無沙汰していました。
 今回、ちょっと寄席のことに関心が出てきて、行ってみるかな、と思ったのです。

 平日の午後、繁昌亭を訪ねました。時刻は、正午を30分過ぎたところです。
 窓口で当日券を買うと、

 繁昌亭チケット

 整理番号は、なんと100番!
 これは気分いいですね(笑)

 12時半の開場時刻になると、大勢のみなさんが列を作りました。
 この日は、平日ということもあって、1階の約150席のみの運用でした。ただ、私が100番ですし、みたところ120~130人は入っているなという感じで、盛況でした。


 落語に加え、浪曲も 

 繁昌亭の出番

 写真の上段が、私が行った昼席の出演者です。
 落語8席に加え、浪曲と三味線漫談があります(赤字の名前)。

 みなさん、たぶん、三味線漫談ってなんだ !? と、まず思うでしょう(笑)
 それにお答えしておくと、女性の落語家・林屋あずみさんが三味線を持って現れ、話をしたり、三味線を弾きながら小唄みたいのを唄ったり、なんかそういう感じです(うまく説明できないですが…)。牧伸二のウクレレ漫談みたいかなと期待してたのですが、そこまで芸として練られてなかったですかね。

 開演は、13時。
 まず、すごく若そうな桂小留(ちろる)という噺家さんから始まり、70歳を超すベテランまで、8人が替るがわる登場。若手からベテランまで、たっぷり聴かせますね。

 ひとりひとり、個性が全く違いますから、聴いていてあきません。ひとり15分くらいなのですが、あっという間に過ぎていきます。
 やはり、寄席は噺家さんとお客さんの “対話” みたいなところがあって、特に枕ではお客さんに話しかけて来られますし、噺の途中でもそういうところがあって、一体感があります。

 笑っているうちに、16時すぎ打出しとなりました。

 私の前に座っていたご婦人は、桂三若の大阪人の特徴を捉えたネタに、大爆笑でした。ずっとゲラゲラ笑ったはりましたね。確かに、心当たりのある指摘 ? が多かったのでしょう(笑)
 私は、よっぱらいの生態をほんとうに酔っているかのごとく噺し切った立花家千橘さんの噺が記憶に残りました。


 繁昌亭の周辺を歩く 

 落語を楽しんだあと、繁昌亭の周辺を散歩しました。
 というか、それが今日のもうひとつの目的です。

 天満宮裏門

 大阪天満宮の北側、つまり裏の鳥居です。
 こちらの側は、俗に裏門と呼ばれていました。

 古風に言うと、天満天神の裏門。このあたりには、江戸、明治の昔から芝居小屋や寄席が立ち並んでいました。

 旧大工町

 いまは、繁昌亭以外には全く面影はありません。
 しかし、かつては、天満座という劇場もあり、寄席も落語のほか、浪花節、講談、新内節など、時代によって異なりますが、7、8軒の寄席がひしめいていました。
 つまり、この辺に来ると、ひと通りの芸能が楽しめるわけです。

 これらの北東には、亀の池という名の池がありました。

 亀の池
  亀の池

 昔の史料を見ていると、こっち側はちょっとしっぽりしたエリアだったそうで、明治後期の新聞などではこの辺を「霊符(れいふ)」と呼んでいて、待合があった場所なんですね。
 霊符と言うのは、天満宮の末社の霊符社があることによっています。

 そんな感じで、天満宮の裏門あたりは、なかなかおもしろいエリアだったようです。
 
 天満天神繁昌亭にも、また行ってみたいと思います。




 天満天神繁昌亭

 所在  大阪市北区天神橋
 観覧  朝席、昼席、夜席の各種あり
 交通  JR「大阪天満宮」下車、徒歩約3分



 【参考文献】
 中川桂「明治・大正期 天満天神付近の興行街」(「演劇学論叢」7号、2004年)
 屋久健二「近世大坂天満宮の茶屋仲間」(『シリーズ遊廓社会1』吉川弘文館、2013年)


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