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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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新たに指定される京都市の文化財 - 堀川第一橋ほか -





堀川第一橋(中立売橋)


 橋から仏像、文書まで、さまざま

 今月(2017年3月)、京都市の新たな市指定文化財の答申が出ました。

 指定品は、次の通り。

 ・堀川第一橋
 ・櫻谷文庫(旧木島櫻谷家住宅)
 ・木造阿弥陀如来立像(上徳寺)
 ・紙本金地著色唐獅子図(養源院)
 ・鳥羽離宮金剛心院跡出土品
 ・伏見稲荷大社松の下屋
 ・大原野神社摂社若宮社(追加指定)
 ・実相院文書(追加指定)  


 橋や住宅といった建造物、仏像、障壁画、考古遺物、古文書など、バラエティに富みますね。

 実は、このなかに当ブログでも取り上げたものがあるのです!
 別にこのブログのおかげで指定されたわけではないのですが(笑)、うれしいことですね。

 ひとつは、上徳寺。
 下京区の富小路通五条下ルにある浄土宗のお寺で、今回の指定は御本尊の阿弥陀如来立像です。

 上徳寺本堂
  上徳寺 本堂

 もっとも、この御本尊を取り上げたわけではなく、境内にある別のものを紹介したのでした。

 世継地蔵

 世継(よつぎ)地蔵です。
 お世継ぎ、つまり子供に恵まれるというご利益があるお地蔵さんです。たいへん深い信心を集めているので、昨年でしたか紹介しました。

 記事は、こちら! ⇒ <数多くの絵馬が奉納された世継地蔵に、庶民の願いをみる>
 
 たくさん絵馬が懸けられていたり、祈願した方の感想ノートがあったり、いろいろ考えさせられるお地蔵さんです。

 指定される阿弥陀如来立像の方は、鎌倉時代前半の作と考えられるもので、滋賀県の鞭崎八幡宮から伝わったものとされています。


 明治時代の石橋も

 もうひとつは、堀川第一橋です。
 いまは中立売橋(なかだちうりはし)の呼び名で通っています。

 ちなみに、「中立売」は「なかだちうり」ということになりますが、発音的には「なかだちゅうり」でしょうか。

 堀川第一橋
  堀川第一橋(中立売橋)

 いいですよねぇ、この橋。
 変な言い方ですが、これが長崎にあったら観光名所ですよね(笑)

 真円のアーチ橋。円の下の方は埋まっているのだそうです。
 明治6年(1873)に架けられました。俗に言う「めがね橋」的なものですね。

 ちなみに、京都の眼鏡橋と言えば、大谷本廟(東山五条)にある円通橋などが立派でしょう。

 この堀川第一橋は、明治初期のもので、当時、堀川や本町通(伏見街道)に架けられた諸橋と同様、石造です。

 堀川の橋

 渡る人の目につく高欄も石で造られていて、なんだかお寺にある橋みたいですね。

 堀川の橋

 堀川の橋 石造の擬宝珠(ぎぼし)

 この下流の下立売橋は、堀川第二橋で、現在の橋の下部に明治の構造が残されています。

 これらについても、以前の記事をお読みください。

 記事は、こちら! ⇒ <堀川には素敵な石橋が架かっている>

 明治6年と言えば、すでに鉄橋が登場している時代で、お隣の大阪などでは盛んに鉄橋が架設されていました。
 堀川や本町通に残る石橋は、川幅が狭かったため、こういう構造になったのでしょう。

 近くを通ったら、ぜひ見学してみてください。

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 ということで、3月末、年度替りの季節ですね。
 
 当ブログ<京都発! ふらっとトラベル研究所>は、これまで3日に1度の更新、光秀公の三日天下ならぬ “三日殿下” になった気分で書き継いできました。
 4月から、大人の事情でちょこっと忙しくなりそう、というか、なる可能性があり、少し更新が不規則になるかも知れません。ご心配おかけするといけませんので、あらかじめお断りしておきます。

 ご愛読のみなさま方には、相も変わらぬ御贔屓をたまわりますよう、お願い申し上げます。




 堀川第一橋

 所在  京都市上京区東橋詰町ほか
 見学  自由
 交通  市バス「堀川中立売」下車、すぐ



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コメント

古橋

堀川第一橋は2月に北野天満宮の梅花祭からの帰途に渡りましたが、何時までも残って欲しい歴史的建造物ですね。

ストリートビューで堀川第一橋を見ると,2016年8月の「京の七夕」の開催期間中に撮影されていて、堀川通を歩いている自分が写っているかも知れないと思い探しましたが、見付かりませんでした。

堀川第一橋が架設された明治6年には、大阪では鉄橋の心斎橋が架設されましたが、その橋は今も鶴見緑地に残っていて、こちらは現存する日本最古の鉄橋と言われています。

何処の橋も何れは寿命が尽きて架け替えられる訳ですが、役目を終えた橋が何処かで余生を送れるような余裕のある世の中になって欲しいものです。

ご愛読ありがとうございます

ご愛読いただき、ありがとうございます。

橋は老朽化すると架け替えますので、なかなか現地では残りにくいものです。
大阪でも、難波橋のように、上部の高欄などだけは昔のままにして、下部構造はやりかえたものがあり、これはうまい方法だと思います。

中立売橋は全然目立ちませんが、文化財として保存するのは慶賀すべきことだと思っています。

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