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PROFILE

船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

ARCHIVE

寺社周辺の景観を保全すること

その他




梨木神社


 制度導入に向かう

 京都市は、主要な寺社の隣接地や、周辺地域の新築・改築に対して、事前協議を義務付ける制度の導入を検討していると、京都新聞が報じています。

 対象となる寺社は、上賀茂神社、銀閣寺、大徳寺、建仁寺などの主要27か所。
 これらの境内や参道に面した民有地で新築・改築する場合や、近隣500m以内で大規模な新築・改築(床面積2000㎡以上)を行う場合、事前協議を必要とするというものです。

 京都市では、平成26(2014)年度から、歴史的景観保全について施策の検討を進めていました。
 今回(28年度)、3年を経て、具体的施策の素案が作成されたというわけです。
 新年度以降は、市民や寺社などと調整を図っていくということです。


 崩れる景観例が影響
 
 市がまとめた「歴史的景観の保全に関する取組方針」によると、京都市では昭和初期から風致地区を導入し、戦後も建物の高さ制限や屋外広告の規制など、景観保全に取り組んできました。守られてきた歴史的景観は「京都らしさ」を形作っています。
 
 一方で、ここ数年、市内の寺社境内や周辺で、さまざまな改築が続いています。
 報告書には、「京都御苑東側の梨木神社敷地におけるマンション計画」、「哲学の道・法然院前の保養所跡地における宅地開発計画」、「出世稲荷神社の移転」、「仁和寺門前のガソリンスタンド・コンビニエンスストア計画」が顕著な事例として上げられています。
 もちろん、記載はありませんが、大きな話題を呼んだ “下鴨神社におけるマンション計画” もここに含まれるでしょう。

 こういった事例が「寺社や離宮、歴史的町並みなどの『歴史的資産』」を損なうことを危惧し、「参道や門前などの周辺の町並みとが一体となっている歴史的景観を保全する」施策を検討してきました。

 この施策が実現すると、境内の真横にマンションが建ったり、門前にコンビニが出来ることを防げます。
 また、歴史的な建造物をさえぎる大きなビルの建設も行いづらくなるでしょう。

 今はまだ検討途上であり、今後1年の動向を注視していきたいと思います。




 【参考文献】
 「歴史的景観の保全に関する取組方針」京都市、2016年12月



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