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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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【駅から、ふらっと1時間】京阪・三条駅から東へ、三条通界隈を歩く(その4)~寂光寺・頂妙寺~

洛東




寂光寺墓地


 要法寺の北、仁王門通へ 

 三条京阪から、ぶらっと歩くシリーズ。
 要法寺まで見てきましたが、その西門(高麗門)を出て、北に向かいます。 

 三条周辺行程図

 地図の新高倉通を北へ上がると、突き当たって東西の道に出ます。
 この街路が、仁王門通です。
 地図にも「西寺町」「東寺町」とあるように、このあたりは寺院が密集しています。もとは洛中(鴨川の西)にあったものが、江戸時代の大火の影響などで、ここに移転してきたものです。

 ちなみに、京都の人に「仁王門」と地名風に言うと、だいたいここをイメージしますね。
 バス停でも「東山仁王門」というのがあります。

 仁王門の名の由来は、のちほど訪れる頂妙寺の仁王門から来ています。正確には、二天門と言った方がよいかも知れませんが。

 頂妙寺二天門
  頂妙寺二天門

 その新高倉仁王門を左へ曲がると頂妙寺、右へ曲がると……

 寂光寺
  寂光寺

 寂光寺(じゃっこうじ)です。

 大原(左京区)の寂光院は知っているけれど、寂光寺は知らないなぁ、という方が多いでしょう。
 確かに、余り有名なお寺でないかも知れません。もっとも、今回歩くコースのお寺――檀王法林寺、要法寺、寂光寺、頂妙寺――は、みんな観光寺院ではありませんね。
 でも、結構おもしろいのです。

 寂光寺の門前には、こういうものが立っています。

 寂光寺

 「碁道名人」とあるように、囲碁の本因坊算砂(ほんいんぼうさんさ)の墓所があるのです。

 寂光寺本因坊墓所

 本因坊というと、江戸時代の囲碁の家柄として著名です。
 もともとは、寂光寺の塔頭・本因坊から来た名前です。その塔頭の僧・日海が、囲碁の名手で、本因坊算砂を名乗ったのです。

 寂光寺

 お墓には、「当山第二世/本因坊元祖/経 算砂日海上人」と刻されています。

 寂光寺も法華宗の寺院ですが、囲碁がお好きな方には欠かせないお寺ですね。


 仁王門通を西へ 

 三条周辺行程図

 寂光寺を出て、仁王門通を少し西へ戻ります。鴨川に向かう感じですね。
 すると、北側に立派な門が見えて来ます。

 頂妙寺
  頂妙寺

 頂妙寺(ちょうみょうじ)です。
 こちらも日蓮宗で、かつて京都にあった有力寺院(法華21か寺)のひとつです。

 私は、この頂妙寺が大好きで、ちょこちょこ訪ねています。まあ、ここをしばしば訪れるという人は、そんなにいません(笑)
 このブログにも何度か書いているので、読んでくださっている方もあるかも知れません。好きさが昂じて、見学会でみなさんを連れて行ったこともあります。

 どこがいいかというと、その第一は、やはり二天門ですね。

 頂妙寺二天門

 この門は、「都名所図会」や「花洛名勝図会」といった江戸時代の名所図会にも登場します。
 仁王門ではなく「二天」門と称されるのは、門の左右に持国天と多聞天を祀っているからです。でも、一般には仁王門で通っていたのでしょう。

 通りの名になるほど有名だったわけですが、門の立派さもさることながら、この二天にお詣りするとご利益があると信じられていたからです。

 花洛名勝図会(頂妙寺)
  「花洛名勝図会」より「頂妙寺」

 左の建物が二天門。右の建物が、門の拝殿!
 門に拝殿があるなんて、とっても珍しいですね。割拝殿(わりはいでん)だったので、拝殿の中を通り抜けて参拝できたのです。

 そして、門のまわりをお百度参りの人々がぐるぐる回っています。
 信仰があついなぁ、と思うと同時に、江戸時代の人ってイベント好きなので、こういうのをみんなでやるのも楽しかったのだろうな、とも思わせられます。

 「花洛名勝図会」より頂妙寺 お参りの女性たち

 門自体は、幕末の「花洛名勝図会」と比べても、ほとんど変わっていません。
 ただ、門前にあった拝殿は失われています。ちょっと残念な気分。

 でも、頂妙寺は、日蓮宗のお寺だけあって、本堂のほかにも妙見さんなど種々のお堂があります。
 それらをひとつずつ見ていくと、また1時間では足りなくなる…… ということなんですね。

 なお、二天門については、これまでに書いた記事もご覧ください。

 記事は、こちら! ⇒ <仁王門通の由来である頂妙寺とナゾの絵>、 <仁王門通の由来となった頂妙寺の門の上には、手紙が>
 
 ということで、頂妙寺を見終わったら、西方の鴨川べり(川端通)に出ます。
 川端通に出ると、三条京阪の駅までは3分ほどでしょうか。

 三条京阪
  京阪「三条」駅

 いかがでしたか?

 1時間の旅と言いながら、どうみてももっとかかってしまいそうな……
 でも、歩行距離は2km足らず。

 三条京阪で時間が余ったら、ぜひ訪ねてみてください!




 寂光寺

 所在  京都市左京区仁王門通東大路西入ル
 拝観  自由
 交通  京阪「三条」下車、徒歩約10分



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