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PROFILE

船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

ARCHIVE

2016年の京都を振り返って - 私的感想など -

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建設工事


 大きなニュースがなかった、京都この1年

 2016年も年の瀬になりました。
 年々、年末感は薄れて来て、ふつうに仕事をしたまま、気が付けば年があらたまるという雰囲気でしょうか。

 京都新聞では、毎年1年間の10大ニュースを選んでいます。
 今年の第1位は、なんと「文化庁、京都に移転へ」。

 なんというのか、紋切り型で言うと “これが「京都のニュース」になるのが情けない” というやつでしょうか。世人の言う、何事にも醒めていて冷ややかな眼差しをそそぐ京都人なるものにとっては、<国の役所が1つ来たところで、何ということもない>という話になるのでしょう。

  文化庁移転看板

 ちなみに、昨年の第1位は「悲願34年、京都縦貫道全通」でした。なんだかローカルな話題だなぁ、と思ったけれど、文化庁移転よりはいいかも知れない。京都市ではなく、京都府という観点からいったら大きな事業の完成と言えるでしょうから。

 そして、縦貫道的な意味で、今年の第2位に入ったのが「北陸新幹線、小浜ー京都ルート決定」。
 京都府が推していた舞鶴ルートにならなかったのは残念な人もいるでしょうが、穏当な判断でした。
 もちろん、早くも、小浜-京都-新大阪という延伸自体も不要なんじゃないの? という声が出て来ました。ルート決定はしたけれど、今後も予断を許さないですね。


 変わりつつある街の印象 

 日頃、京都の街を歩いていて感じることは、ビルの改築が増えてきたなぁ、という印象です。
 河原町などは、表通りも裏の方も、結構ビル建設が盛んです。新京極をはじめ、各所でホテル建設も進んでいますね。

 昨年(2015年)、このブログでは、

  *中国人観光客の激増
  *消える鎮守の森
  *四条通の歩道拡幅
  *変る祇園祭 


 といった注目点をあげました。

 記事は、こちら! ⇒ <年末に、ちょっと振り返る 2015年の京都 - 極私的な感想など ->

 アジアを中心とする海外ツーリストの増加は、今年もとどまるところを知りません。この観光客増が、ホテル建設、ビル改築につながっているのでしょう。
 京都新聞の第4位も「京の外国人宿泊客300万人突破」です。市内観光客数も過去最高(5684万人)だったそうです。
 
 この傾向は、少なくとも2019年のラグビーW杯、2020年の東京五輪までは続くのでしょう。
 海外の方に京都の魅力が伝わることはうれしいこと。機を捉えれば、ビジネスチャンスにもなるでしょう。
 その一方で、すでに生じている問題や今後想定される懸念など、頭を悩ませることも少なくありません。

 素朴な感想なのですが、これだけ海外ツーリストが増えると分かっていたら、町並みをもっときっちり保存しておけばよかった、という気もします。
 もちろん、暮らしている方、仕事をしている方にとっては、住まいや仕事場を改築せざるを得ない場合もあるでしょう。昔から言われるように、生きた街なのですから “凍結保存” するわけにもいきません。
 それでも、戦後の高度成長期、そしてバブルの時期と、京都中心部の町並みは大きく変貌しました。

 ところが、それは中京・下京区の一部で、少し周囲に行くと、落着いた住宅地が続いているのが感じられます。

 その代表が、西陣です。
 西陣は、かつて京都第一の産業であった西陣織の産地として、殷盛を極めました。しかし、戦後はきもの離れの影響もあって、織屋さんなど諸業の衰えが進んできました。
 そのため、木造を含む町家が数多く残されました。もちろん、“文化財級” と言い得る江戸・明治の建物は稀ですが、新しいものであっても狭い街路の両側に低い二階屋が続く街並みは、心を落ち着かせる魅力があります。

 西陣の町並み

 西陣のエリアは、ざっくり言うと、上京区の西半分と捉えてもらえばよいと思います。範囲も、2~3km四方と程よいスケールです。

 2017年は、この西陣がリボーンするのではないでしょうか?

 私の考える京都は、

  古いけれど、新しい。
  狭いけれど、広い。
  ローカルだけれど、インターナショナル。 


 というものです。

<伝統>とは、古いものを墨守することではなく、絶えず変わりつづける営みです。
 2017年は、西陣がブレイクしそうな…… 1年になるでしょうか。


  旧西陣電話局



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コメント

お変わりございませんか・・・。

船越さま

何時も楽しませて頂き、ありがとうございます。

昨年末(12月26日)よりブログ更新されていないので案じております。
(海外にでも行かれているのでしたら、良いのですが・・。)

ご無理の無い範囲にて発信下さると嬉しいです。

本年もよろしくお願い申し上げます

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。

しばらく更新がストップしており、ご心配かけて申し訳ありません。
毎年、年末年始は1週間ほどお休みするのですが、今年は年明け早々仕事が立て込んだりして、お休みのままになっていました。
連載も500回を超えたので、新年のあいだも、新しいテーマなどないだろうかと考えていたところです。
本人は至って元気で過ごしておりますので、ご休心ください。

実は、今日明日中にも再開を予定しております。またお読みいただければ幸いです。
今年も、よろしくお願い申し上げます。



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