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PROFILE

船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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恒例! 百万遍古本まつりに行きました

洛東




古本まつり


 お堂が重文になる知恩寺が会場

 毎年行われる京都古書研究会主催の古本まつり。
 秋の古本まつりは、左京区百万遍の知恩寺で開かれます。

 百万遍知恩寺

 百萬遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ、浄土宗)の諸堂は、先頃の文化審議会答申で、重要文化財になることが決まりました。
 写真に写っているお堂は御影堂(宝暦6年=1756年建立)です。
 私はいつも、古本を買う前、このお堂に上がって法然上人の御像にお詣りします。こういう場所で古書市ができるのも、いいですよね。

 古本まつり


 京都の地図をさがす

 10月29日から11月3日にかけて開催される秋の古本まつり。
 自分の休みのサイクルとうまくあったものですから、2度ほど足を運びました。

 今回、主に求めたのが地図です。
 3、4軒の古書店で近代の地図が置かれていたので、よさそうなものを選んでみました。

 なかなかいいなぁ、と思ったのがこれです。

 本願寺遠忌記念地図

 この地図、タイトルが「本願寺宗祖大師六百五十回忌記念京都市街地図」

 長いですが(笑)、明治44年(1911)3月の発行。
 この年、浄土真宗では開祖・親鸞上人の650年遠忌ということで、東西の本願寺も大勢の門徒たちが参詣しました。

 この地図は、それにあわせて発行されたもので、大阪・鰻谷の吉野五運薬房が出したもの。吉野五運は「人参三臓円」で知られる老舗で、京都にも出店がありました。地図は非売品、寄贈などと記載されているので、無料で門徒らに配られたのでしょうか。

 本願寺遠忌記念地図

 現在の京都大学から岡崎公園あたりです。
 広い帝国大学の敷地が拡がり、平安神宮の場所には「大極殿」の記載も。社殿が、平安京大極殿を縮小した建築のためです。
 東方、現在の白川通あたりは一面の田んぼですね。

 京都駅が「京都七条ステーション」と書かれているところなども時代を感じさせますが、その左を見ると……梅小路のあたりに「臨時本願寺参詣下車駅」が設けられているのが見付かりました。さすがに、遠忌記念の地図ですね。


 新聞の付録地図も

 昔は、新聞にも簡単な付録が付いたものです。例えば、正月前には双六を付ける、といった感じです。
 なかでも、最も多く付けられたのが地図でした。日本地図、世界地図、戦時中は戦況を知らせる地図など、さまざまです。

 京都市街全図

 この地図は、大阪毎日新聞が大正2年(1913)に発行した付録で、「京都市街全図」です。

 なぜ、京都の地図が付録になったかというと、この年、大正天皇の即位を記念して、大典記念京都大博覧会が開かれる予定でした。会場は、現在の府立植物園の場所です。しかし、この博覧会は議会の反対などもあり、実現しませんでした(のち、即位礼があった大正4年に岡崎公園で実施されました)。
 言ってみれば、“幻の博覧会” にあわせて発行された地図なのです。

 博覧会予定図

 幻の会場図も!

 敷地の形が今の植物園ですね。

 この地図は、長辺が1m余りある大判のもの。
 商店の位置なども記載されています。

 京都市街全図

 二条通と三条通の間あたり。
 中央辺に市役所や本能寺があります。
 赤く見えるのは、各商店ですね。見ていてあきない地図です。

 このほかにも、昭和初期の地図などを選びました。
 秋の古本まつり。夏の下鴨神社と比べると、会場がコンパクトなので、手軽に見て回れる古書市ですね。


  古本まつり




 秋の古本まつり (百萬遍知恩寺)

 会場  京都市左京区田中門前町
 開催  毎年10月末~11月初旬に開催
 交通  市バス「百万遍」下車、すぐ



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