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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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きょうの散歩 - 三条通から京都駅へ歩けば - 2016.10.16 -





麩屋町通


 にぎわう新京極、寺町、四条

 10月から11月にかけては、暑からず寒からず、街を歩くには絶好の季節ですね。

 京都の秋の観光というと、どうしても紅葉を見に行ってしまいがちですが、ごくふつうの町をぶらっと歩くのも一興に思えます。

 今日は、京都駅方面に用事が出来たので、そこまで歩いてみることにしました。
 スタートは、三条通。

 三条通から京都駅、つまり七条通の少し南(塩小路通)まで、まっすぐ行けば 2キロ半ほどの道程です。
 少し東西に歩いても、3キロばかり。
 意外に近いでしょう。

 三条通 三条通

 三条通も、河原町-寺町間のアーケードのところは、やはりにぎわっていますね。
 そこから、寺町通を下がって行くと、若い人や外国からの旅行者でごった返しています。京都は、アジアからの観光客も多いけれど、欧米の方もたくさん見掛けます。
 ツーリストは、やはり新京極、寺町、錦、四条といった目抜き通りを歩く方が多いのです。

 最近、寺町通は、新しいショップもたくさんオープンして、見ていてあきません。
 古い小さなネーム屋さん(「ネーム」というのは、背広などに入れる刺繍の名前)の隣に、新しく靴のリペア専門店が出来ていたり、長い歴史を持つ念珠店がオシャレに改装していたり。帽子店、靴店なども、若い人向きですね。

 安田念珠店 念珠店の看板 

 三条通から四条通までは、およそ500m。
 ちょうどよい長さで、2、3の店をひやかして、四条通に出ます。

 寺町通 寺町通の入口(四条通側)

 寺町四条の南西角にあるフジイダイマルを少しのぞいて、さて、どこに行こうか? と思案します。
 一筋西は御幸町(ごこまち)通、その次は麩屋町(ふやちょう)通。いずれも古風な通り名ですが、今日は麩屋町を下がって行くことにしました。


 ひっそりとした下京の町並み

 四条通から南、御幸町、麩屋町、富小路……といった街路は、車一台が通れば幅一杯の狭い道。いずれも一方通行です。
 そして、観光客には無用に思える “なにもない” ふつうの町なのです。
 でも、私には、このひっそり感が心地よく、折にふれて散歩します。

 麩屋町は、ふだん余り歩かない道のようで、見馴れぬ学校の建物があったりします。
 よく見ると、いまは学校歴史博物館になった旧開智小学校の西裏側なのでした。いつも御幸町通の正面をよく通るので、この裏側は記憶になく、立ち止まってしばし建物を見上げます。
 
 四条通から、綾小路、仏光寺と南へ下がり、高辻通は2車線あるこの辺では広い道で、交差点にも信号があります。
 次の松原通は、古くから五条大橋へ至る要路でしたが、いまは静か。松原麩屋町角には、石不動と通称される不動寺があります。

 さらに歩いて行くと、五条通が見えて来て、以前レポートしたこともある朝日神明宮を越えると、五条通です。
 
 五条麩屋町上ル 麩屋町通五条上ル

 この場所は、現在は下京区です。

 歴史的に言うと、下京(しもぎょう)は室町通を軸にして南北に延びる町でした。北は二条通あたりから、南は松原通あたりまで。祇園祭の山鉾を出す町が、ここに含まれています。戦国時代から江戸時代につづく、京都の中でも富裕な地区でした。

 ただし、今日歩いた麩屋町通は、下京の町の外(東方)でした。
 かつての下京は、およそ現在の烏丸通よりも西なので、いまにぎやかな新京極、寺町、御幸町、麩屋町……は、町の東のはずれだったのです。

 京都の繁華街のひとつに河原町通がありますが、ここは名前の通り、鴨川の河原だったわけです。豊臣秀吉が築いた御土居(おどい。京都の街を囲む土塁)は、ほぼ河原町通の位置にありました。
 もちろん、今日歩いたところも江戸時代には町になっていくのですが。

 そんなことを思いながら、幅員の広い五条通へ。
 麩屋町通は、ここで途切れ、仕方なしに西隣の富小路通を歩くことにしました。

 富小路の京都タワー

 富小路通からは、なぜか京都タワーが真正面に見えます。

 どうやら、五条通以南は通りが斜めに振っており、かなり西にあるはずの京都タワーが正面に来るようでした。
 これも、この辺が都市の西端にあたり、鴨川に沿って街路が斜めになっている影響です。

 この富小路で、興味深い場所に行き当たったのですが、それは次回に。

 


 麩屋町通

 所在  京都市下京区八文字町ほか
 見学  自由
 交通  阪急電車「河原町」下車、すぐ



 【参考文献】
 『京都の大路小路』小学館、2003年



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