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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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【新聞から】京都での景観保全の取り組みは…





先斗町


 京都「景観」写真館への誘い
 ~みんなで守っていくべきまちの宝~
 市民しんぶん 2016年8月1日号 


 京都市政の広報紙は「市民しんぶん」です。
 ここ1、2年、レイアウトやデザインの大幅な見直しがなされて、話題を呼んでいます。内容も、市民に関心を持ってもらいたい施策をトップに配し、写真・イラスト入りで分かりやすく説明するなど、工夫がこらされています。

 2016年8月号の特集(1~3面)は、景観保全の取り組みでした。

 市民しんぶん 「市民しんぶん」8月号

 国内の景観に関する取り組みは、文化財保護の観点からは「伝統的建造物群保存地区」の指定がよく知られていて、これは昭和50年(1975)から行われています。いわゆる「伝建(でんけん)地区」というものです。
 一方、最近の動きでは、2004年に景観法が施行され、各地で景観保全に対する取り組みが始まりました。

 京都では、複合的に市街地の景観保全がはかられています。
 町家の保全、屋外広告の規制、眺望の確保など、多岐にわたります。

 今回「市民しんぶん」で取り上げられたのは4つほどの施策で、ひとつめが「界わい景観整備地区」です。例として、昨年(2015年)4月に指定された先斗町(ぽんとちょう)が紹介されています。
 先斗町らしい地域色のある景観を保護するもので、屋根や壁などの建物デザイン等に規制を加えています。
 特に、先斗町らしい簾掛け、欄干、あやめ板、犬矢来、駒寄なども取り入れていきます。

  先斗町 以前の先斗町

 この写真は、屋外広告物の方かも知れませんが、以前の先斗町は突き出し看板などが煩雑だったりしました。
 いまは結構すっきりしています。

   先斗町 現在の先斗町

 ふたつめは、京都らしい眺望を守るための眺望景観保全地域で、市内38か所を指定しています。
 寺社や街並みのほか、大文字が見える眺望も守られています。

 下鴨神社
  眺望景観保全地区のひとつ、下鴨神社

 三つめに、京都景観賞の授与。すぐれた建築、屋外広告、景観づくり活動を表彰しています。
 こちらは建築部門で市長賞を取った龍谷ミュージアム。

 龍谷ミュージアム
  龍谷ミュージアム(下京区)

 西本願寺前にあるだけあって、和のテイストが取り入れられています。

 四つめは、京町家の保全で、京町家まちづくりファンドから改修費用の助成などを行っています。

「市民しんぶん」は、「近年、市内の歴史的景観を構成する寺社などとその周辺で、景観に影響を与えかねない建築事例が発生しており、危機感を募らせて」いる点を述べ、「素晴らしい景観は、当然のように継承されるもの」ではなく、市民みんなで守っていくものであると強調しています。

 景観保全は難しい面も多いのですが、京都ならではの取り組みに注目していきましょう。


 *「市民しんぶん」は、京都市のウェブサイトで閲覧できます。


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