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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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きょうの散歩 - 祇園祭後祭の宵山をぶらり - 2016.7.23 -





橋弁慶山会所


 後祭の宵山を訪ねる

 職業柄、土日も出勤のことが多く、先週末は仕事でした。
 それで先祭は行けなかったのですが、代りに今週の後祭を訪ねてみました。

 今日、7月23日は宵山ですが、訪ねたのは午後1時からで、「宵」とは言えない真昼間です。でも、聞いていた通り、今年は何だか涼しかったです、意外に。

 北観音山
  北観音山

 祇園祭の山鉾は、北は姉小路通から、南は松原通まで、その間に分散しています。
 端から端までの距離、約1200m。遠いような近いような。

 7月17日に巡行のある先祭の山鉾は、南の方、蛸薬師通以南に点在しています。
 一方、24日に巡行する後祭の山鉾は、北の方、錦小路通以北に集まっています(大船鉾だけは四条通の南にあります)。数も10基なので、コンパクトに見て回れます。

 今日は、地下鉄「四条」駅から、まず大船鉾に行き、そのあと室町通を北上していきました。

  南観音山 南観音山

 南観音山は、昨年会所が新しく建て替えられました。でも、なにかうまく納まっていて違和感がないですね。
 ここは場所も駅に近いせいか、とても賑わっています。山なのですが、上にあがれるのも人気の理由でしょう。

 浴衣姿


 鷹山は休み山

 そのあと、北観音山、八幡山と回っていきます。
 室町通を終えると、三条通を東行し、休み山の鷹山へ。

 鷹山
  鷹山会所

 鷹山は、文政9年(1826)から巡行を休んでおり、幕末の禁門の変でも一部焼けてしまい、現在は巡行に参加していません。
 ご神体の顔などは焼失を免れたので、居祭として町内のメガネ屋さんに据えられています。
 現在、復興に向けて地道な活動を続けておられ、その目標は2026年ともそれ以前とも言われます。

 
 黒主山では詳しい解説を

 黒主山

 
 そのあと、新町通に転じ、黒主山を訪ねました。
 会所にはご神体がおられ、山にかけられる懸装品が並べられています。

 ちょうど町内の年配の方が説明を始められるところで、話をうかがうことにしました。

 こちらは町名を烏帽子屋町と言い、辺りは呉服屋の彩りから「五色ケ辻」と呼ばれたそうです。
 ご神体は、六歌仙のひとり大伴黒主で、その出身地は近江だとのこと。その大友郷を訪ねてみると、いまでも大友姓のお宅が多いとか。
 目の前のご神体は、寛政元年(1789)に彫られたということで、着衣もその翌年のものだそうです。
 懸けられている綴錦の見送は、原品が240年前とか300年前の古い品だと言い、現在は近年復元したものを使用されています。

 いやー、たぶん20分位、熱心にお話いただいて感激ですね。なかなか、ひとつひとつ丁寧に見ないですものね。

 黒主山会所
  黒主山会所

 私たちの後には、ツアーの団体さんが入って来られました。
 説明のご主人、休む間もないですね。


 役行者山は護摩供養
 
 さらに、鯉山、そして蛸薬師通に折れて橋弁慶山に行きました。

 橋弁慶山の観衆
  橋弁慶山会所

 ここも人気ですねぇ。
 やっぱり牛若丸と弁慶ですものね。人だかりがすごいです。

 牛若丸と弁慶
  
 こちらは夜に見ると、とってもきれいですね。

 そのあと、北にある浄妙山、さらに鈴鹿山を拝見。
 一番最後に、姉小路通室町下ルにある役行者山に向かいました。

 すると、ものすごい人、人、人……

 なにかと思えば、煙が上がっています!
 
 実は、山伏さんによる護摩供養が行われていたのでした。

 役行者山護摩供

 人垣がすごすぎて、全然見えませんでしたが、煙と声で何となく様子が分かりました。

 「月刊京都」から、その模様を紹介しておきましょう。

(前略) 7月23日の13時半頃から15時にかけて行われる護摩供養だ。

 当日は、修験道の大本山である聖護院から山伏姿の僧侶らが参詣し、読経後に、山伏問答を繰り広げる。6本の矢が東西南北と護摩壇、鬼門に放たれ清められた後、山のすぐそばに据えられた護摩壇が点火され、空に向かって白煙をあげる。護摩壇に人びとの願いを託した護摩木が次々にくべられると、いよいよ厳粛な空気に包まれる。

 終わる際には、見物客らが、厄除のご利益が授けられる護摩壇の檜葉を持ち帰るのも毎年の光景だ。(「月刊京都」2016年7月号、15ページ)


 役行者(えんのぎょうじゃ)は、修験道を開いた伝説的な人物ですよね。
 他の山鉾のお祓いは八坂神社の神官によって行われるそうですが、役行者山は修験道に則って行われるわけです。

 役行者山護摩供の観衆
  結界の注連縄が張られている

 いやー、珍しいものを拝見できた、と思って宵山をあとにしたのですが……

 帰ってから気付いたのです。
 役行者山の会所には、肩こりや腰痛に効き目のある役行者腰掛け石があるのです。
 最近、ちょっと腰痛になった私。
 この石を撫でて帰ればよかった、と後悔したのでした。

 仕方ない、ここに写真を掲げて撫でておきましょうか。

 役行者腰掛け石
  役行者腰掛け石




 祇園祭 後祭 宵山

 所在  京都市中京区の姉小路通-四条通間の一帯
 拝観  自由(一部有料)
 交通  地下鉄「四条」または「烏丸御池」下車



 【参考文献】
 「月刊京都」2016年7月号


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