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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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新緑のゴールデンウイークにおすすめの京都名所(1)





鞍馬山遠景


 オススメの名所 5選

 今年のゴールデンウイークは、2日休暇を取れば10連休! ということで、長いお休みの方もおられることでしょう。

 そこで、京都に行こう! と思っても、最近はどこへ行っても混雑していますね。

 清水寺から三年坂、八坂神社から四条通、新京極から錦市場、金閣寺から龍安寺…… 有名どころは、どこも人、人、人。
 最近は、特に錦市場の人気がアップしてきたようで、先日も四条通を歩いていたら、修学旅行の中学生に「錦市場はどこですか?」と尋ねられてしまいました。

 そんななか、今回は “空いているオススメ名所” を紹介してみましょう!
 5か所ピックアップしてみました。


 1.新緑が美しい山里・鞍馬

 鞍馬寺

 まず最初は、鞍馬(くらま)です!

 京阪電車の終点「出町柳」から、叡山電車に乗り換えて、そのまた終点「鞍馬」まで。ちょうど30分の小旅行です。

 京都市内(左京区)なのですが、ほんとうの山里です。
 かつては、遠く日本海側へと通じる街道筋にある村だった鞍馬は、平安京の北の護りとして鞍馬寺が開かれていました。

 鞍馬寺

 鞍馬では、まず駅を降りて、この山里感を味わってください。
 そして、門前の土産物店には、名物の「木の芽煮(きのめだき)」。

 山門をくぐって進むと、「枕草子」にも登場する九十九折(つづらおり)の坂道が待ち構えています。
 現在、ケーブルカーは工事中なので(2016年5月末までの予定)、千年前に思いをはせて、この山道を登って行きましょう。山上の本殿金堂までは約30分なので、由岐神社の割拝殿や義経供養塔などを見ながら、休憩しつつ進むといいですね。

 木の根道
  木の根道

 さらにオススメは、奥の院への道。

 まず、必ず「霊宝殿」(宝物館)を訪ねましょう!
 鞍馬山は、毘沙門天の山。重要文化財の毘沙門天立像を始め、何躯もの毘沙門天に出会うことができます。鞍馬に来て、毘沙門さんを拝まずに帰るのはもったいない。

 そのあと、ゆっくり「木の根道」を歩きます。
 地面から木の根が露出した雰囲気から、こう呼ばれます。

 運が良ければ、こんなことも!

 鞍馬山

 本当の自然ですね。

 鞍馬山の重要な場所、魔王殿を参拝すると、貴船神社方面へ下ることができます。

 鞍馬寺魔王殿
  魔王殿

 下り道も、およそ30分みておけばよいでしょう。
 山道ですが、手すりの付いている部分もあります。

 貴船神社は、近年では水占いが人気!

 貴船神社
  貴船神社

 ここは、少し混んでいるかも知れませんね。

 貴船神社をお参りすると、バスまたは徒歩で、叡山電車「貴船」駅へ。
 ちなみに、5月1日からは、貴船の料理屋さんで「川床」が始まるので、納涼気分に浸って舌鼓を打つこともできますが、これも混雑が予想されます。

 人混みはいや、という方は、鞍馬山・魔王殿から引き返すのも一案かも知れません。貴船は、ちょっと観光スポット化しているようです。

 <プラスアルファで…>

 終点「鞍馬」の2つ手前の駅、「二ノ瀬」で下車してみましょう。「出町柳」から25分です。
 乗降客も少ない無人駅。

 自然豊かな山村風景が広がっています。

 二ノ瀬の集落
  二ノ瀬

 ここから、鞍馬街道をのんびりと歩きます。
 鬼一法眼の古跡や十王堂など歴史の味わいもあり、緑もふんだんにあります。

 鞍馬街道
  鞍馬街道

 「二ノ瀬」駅から鞍馬寺まで、約2km。30分ほどの道程です。

 鞍馬本町の町並みも含めて、プラス1時間で、洛北ならではのゆったりした時間が過ごせるでしょう。


 2.青もみじの東福寺へ 

 東福寺三門

 2か所目は、臨済宗の名刹・東福寺。

 東大寺と興福寺から1文字ずつ取って名づけられた東福寺は、京都の禅寺の中でも古式ゆかしい仏堂が拝見できるお寺です。
 観光的には、秋の紅葉が有名ですよね。

 ということは、春には「青もみじ」が楽しめるということです!

 東福寺通天橋

 この写真は秋の風景ですけれど、これが薄緑に染まってみずみずしい色彩に変わります。 
 秋は超満員ですけれど、春はオススメですね。

 もちろん、青もみじだけではない東福寺。禅寺らしい伽藍が見どころです。
 かつて、大徳寺の「茶づら」、妙心寺の「算盤づら」に対して、「伽藍づら」と称されたほど、建物群は立派なものです。
 鎌倉時代から室町時代にかけての諸堂や門の多くは、国宝・重要文化財に指定されています。

 東福寺選仏場
  禅堂(選仏場、重文)

 いま思い付いた格言として、“いいお寺には、いい門がある” という言葉。
 どうでしょう?

 最初の写真の三門(国宝)は、男前ぶりが際立ちます。
 素軽いフォルムの月華門(月下門、重文)や、六波羅から移されたと伝えられる六波羅門(重文)など、目立たないけれど優れた門が目白押しです。

 東福寺月華門
  月華門(月下門)

 垂木がない桧皮葺の屋根。
 なんとも言えませんね。

 東福寺六波羅門
  六波羅門

 控柱のある棟門ですけれど、素朴ですよね。
 あきない味わいがあるんです。

 このほかにも、二王門(重文)をはじめ、方丈の恩賜門や、北・中・南の各大門(いずれも府指定)など、見どころ満載です。

 <プラスアルファで…>

 今季は、やはり京都国立博物館の特別展「禅」をあわせて(5月22日まで)。
 歩くのが苦にならない方なら、泉涌寺や智積院に寄りながら、京博へ行くのもよいかも。

 また、裏技的な東福寺の拝観法としては、京阪「鳥羽街道」で下車して北上し、南大門 ⇒ 六波羅門 ⇒ 三門 と見ていくルートがあります。私は「東福寺」駅下車より、こちらがオススメです。

 あと3か所は、次回に紹介します!


 (この項、つづく)




 鞍馬寺

 所在  京都市左京区鞍馬本町
 拝観  入山有料(300円)、霊宝殿は200円
 交通  叡電「鞍馬」下車、徒歩すぐ

 東福寺

 所在  京都市東山区本町
 拝観  境内自由(通天橋・開山堂400円、本坊庭園400円ほか)
 交通  JR、京阪「東福寺」下車、徒歩約10分



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