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PROFILE

船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

ARCHIVE

堀川を越えて、再び椹木町通を歩く





椹木町通


 昼食、そして堀川通の西へ

 御所の西から歩き始めた椹木町通(さわらぎちょうどおり)。
 前回は、堀川に架かる椹木町橋まで歩きました。

 堀川通
  椹木町橋と堀川通

 ところが、不思議と言えば不思議なのですが、この橋を渡っても、堀川通を横断することはできません。
 横断歩道もなく、中央分離帯があるので、横切れないのです。
 仕方ないので、丸太町通に出て、昼食をとることにしました。

 堀川
  堀川

 今日の昼食は中国料理店なのですが、最近私の職場で話題になっていた店です。
 堀川通丸太町東入ルにある「チャーミングチャーハン」というお店。

 チャーミングチャーハン

 店名も変わっているのですが、メニューはもっと変わっています。
 というのも、焼き飯にチャーハンがつくセットがあるのです(笑) 頼むと、チャーハンが2皿出てくるという、なんとも言えないメニューです。
 これがおかしくって、一時かなり話題になったそうです。

 要は、いろんな料理をチャーハンセットにできるということなのです。
 だから、チャーハン+チャーハンも可能ということ。
 でも、店内でよく確かめてみると、大盛りもできるようなので、そちらでよいと思うのですけれど……
 まぁ、夫婦善哉(めおとぜんざい)みたいに、2人で行ったときに頼むのかな?

 私は、さすがにチャーハン2皿はためらわれたので、ラーメン+チャーハンのセット(650円也)を注文しました。
 どちらも美味で、おいしくいただきました。


 “下駄履き住宅” 堀川団地

 満腹になったところで、再びスタート。
 堀川丸太町の交差点を横断し、1筋北の椹木町通を進みます。

 椹木町通
  堀川通から西を望む

 すると、こういう階段があるのですね。

 堀川団地

 得も言われぬ雰囲気が漂っています。
 堀川団地です。

 堀川団地は、昭和20年代後半に堀川通の西側に建てられた鉄筋コンクリート造の店舗付き集合住宅。
 もともと、堀川の西には「堀川京極」と呼ばれる商店街がありました。戦時中、そこが建物疎開で撤去され、終戦後に幅員の広い堀川通が誕生。通りに沿って団地が建設されたのです。

 3階建の住宅なのですが、1階は店舗になっています。俗に言う「下駄履き住宅」で、日本初なのだそうです。

 堀川団地
  堀川団地(椹木町団地)

 堀川団地は、中立売通から丸太町通までの間に、6棟建設されています。
 いま見ているのは、椹木町団地。一番南にあって、昭和28年(1953)に建てられました。

 ちょっと思い出したこと。
 昨秋、大正初期の西陣の芝居と劇場について調べていたのですね。その関連で言うと、この場所は西陣エリアの東南隅に当たるところで、西にも劇場があり、東の堀川の向こう側にも大正初めに劇場が新設されたのです。
 つまり、この辺は「京極」みたいに賑わう商店街があり、劇場もあって、西陣の端だけれど生き生きとした地区だったということですね。

 でも、いまはちょっとひっそり。
 団地については機会を改めるとして、また椹木町通を西へ進みましょう。


 あの人の実家の酒造会社も

 さらにぶらぶらと歩きます。
 すると、老舗らしい酒造会社が見えて来ました。

 佐々木酒造
  佐々木酒造

 佐々木酒造です。日暮通との交点にあります。
 いまさら言うまでもない有名な話になりましたが、俳優の佐々木蔵之介さんのご実家です。

 やはり佐々木酒造というと、「聚楽第」「古都」なんかを想起しますね。

 聚楽第

 明治26年(1893)創業の老舗。
 京都市街真ん中の造り酒屋さんということで、貴重な存在です。

 佐々木酒造
  椹木町通側の佐々木酒造


 そして千本通へ
  
 佐々木酒造を過ぎ、智恵光院通を渡ると、まもなく二条城北小学校です。

 椹木町通

 浄福寺通で通りは南へ屈折し、そのまま千本通へと至ります。 

 椹木町通
  椹木町通の西端(向こうが千本通)

 千本通に出て振り返ると、角に古い町家あるのが目立ちました。

 椹木町通
  千本通から東を望む

 東西に僅か1.5㎞の椹木町通。
 短いけれど、京都らしい風情もあり、老舗も多くて、愉しい通りでした。


  佐々木酒造 杉玉




 椹木町通

 所在  京都市上京区北伊勢屋町ほか
 見学  自由
 交通  市バス「丸太町智恵光院」下車、徒歩約3分



 【参考文献】
 『京都の大路小路』小学館、2003年 
 ウェブサイト「堀川団地再生まちづくり」京都府住宅供給公社
 「堀川団地'やわらかい'まちづくり再生ビジョン」京都大学大学院工学研究科建築学専攻居住空間学講座、2012年


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コメント

堀川通を歩いて思うこと

堀川団地では、少し前に耐震工事をしていましたが、何れは建替える計画があるようですね。

『堀川通は広いなぁ』と思っていましたが、防火帯だったのですね。

以前、狭い東堀川通を路面電車が走っていたとのことですが、今度は西堀川通に路面電車を走らせ、地域振興の起爆剤に出来ないものかと思っています。

具体的には、JR京都駅の地下に駅を造り、七条堀川を過ぎた辺りで路面に出て北行するか、或いは堀川通の停車場まで地下道を通すなどして、4車線が終わる御薗橋西詰まで路面電車を敷設し、更に京福電鉄北野線を千本今出川まで伸延して、乗り継ぎを容易にすれば、観光客を呼び込め、加えて地域住民にも優しい交通機関になると考えています。

実際、私は嵐山方面へ行く時、京阪祇園四条駅からわざわざ大宮まで歩いて嵐電に乗ることがありますが、何時乗車しても車内は結構混んでいて、地域住民や観光客の足として、充分に機能していると思っています。

更に、大阪に残っている阪堺電車も同様に地域の足としての機能を果たしていると感じながら利用しています。

ありがとうございます

ご愛読ありがとうございます。

堀川通も、明治、大正、昭和と、ずいぶん変わって来たわけですね。市街全体の中でいえば、あまり注目されない場所ではありますが、先日訪れた際は、海外の旅行者も多かったです。二条城や御所に近いせいでしょう。

京都でも、LRT導入の議論が一時よく聞かれましたが、最近は沙汰止みでしょうか。近年の「歩くまち」推進からいえば、LRTを採用して、昔の市電のように走らすのも面白いですね。
ただ、依然クルマが多すぎます、道が狭いわりに。そのあたりの調整は必要でしょうか。
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