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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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きょうの散歩 - 恒例 “秋の古本まつり” in 百万遍 へ - 2015.11.2 -





秋の古本まつり


 雨あがりの古本市

 毎秋恒例、百万遍・知恩寺で開催される「秋の古本まつり」。
 今年は、10月30日から11月3日です。

 珍しいことに、私はこの5日間、休みの日がありませんでした。
 仕方ないので、古本まつりに行くために(!)、今日休みを取ったのです。

 ところが……

 ほぼ1か月ぶりに、昼間の雨降りになりました(涙)

 午後からは止むという予報だったので、午前中は府立総合資料館に行って、新聞の調査をしていました。
 これがまた、いつものように4時間も続いてしまい……、もちろんそのうちに雨もあがって、古本まつりに行けるようになりました。

 秋の古本まつり

 屋外の古本市は、晴れた日を選んで出掛けるもの。秋の古本まつりで、雨天に行く記憶はありません
 そのせいで、お寺の地面はぬかるみに。

 秋の古本まつり

 棚に入った本を見ながら、足もとにも注意しなければいけないという事態に!
 さっぱり本を選ぶ気にならないのでした。本当に購買意欲がガタっと落ちます。


 演劇本を入手

 そんな中、見付けた古書といえば。

 三宅周太郎『演劇評話』。
 昭和3年(1928)、新潮社刊。

 三宅周太郎は、歌舞伎や文楽に通じた演劇評論家。大正から戦後にかけて健筆をふるいました。
 会場を回っていると、彼の本は10種近く出ていましたね。それだけ、多くの人たちに読まれたのでしょう。
 今日は、『演劇評話』と『演劇五十年史』(鱒書房、昭和17年)の2冊を求めました。
 もう少しほしかったのですが、置く場所がないので断念しました。近頃、完全に本を買ってはいけない人になってしまっているのです。

 『演劇評話』
 
 『演劇評話』を求めたのは、はっきりとした目的がありました。
 明治30年代後半、播州で三宅少年が見た尾上松之助のことが、ここに書かれているからです(「役者尾上松之助」)。
 
 私は、ある優れた論文で、そこに三宅の「役者尾上松之助」が数行引用されているのを見て、原文を読むために入手したのでした。
 そのエッセイは、2段組で4ページほどの文章。大正15年(1926)、尾上松之助が亡くなったのをうけて書かれたものです。彼はその頃、「演劇新潮」という雑誌の編集長になっていました。
 
 三宅少年が、実家に近い姫路で松之助の芝居を見て、すっかり魅了され、贔屓になったこと。
 その松之助が、少年が住む加古川の町へ、それも父が出資して建てた芝居小屋にやってきたこと。
 しかし一座には、新入りの、松之助以上の格だとされる役者がいたこと。
 それが嫌で嫌で、悔しい思いをして。

 そして、時は流れ……

 短い随筆には、少しほろ苦く、そして暖かい、三宅周太郎の松之助の思い出が記されています。
 これを読んだだけで、本書を手にした甲斐があったというものです。

 今日はそのほか、『梅玉芸談』(復刻版)などを求めました。中村梅玉(三代目)は、女形として初代中村鴈治郎の相手役を務めた歌舞伎俳優です。この本も、ちょっと面白そうですね。
 
 さあ、明日はまた仕事です。




 秋の古本まつり

 会 場  百万遍・知恩寺
 会 期  10月末~11月上旬
 主 催  京都古書研究会


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