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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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きょうの散歩 - 近江で京都ゆかりの建物に会う - 2015.9.15 -

寺院




大通寺


 ぶらり近江散歩

 ふだんは京都市内をぶらつくことが多い私ですが、今日は近江(滋賀県)へ。

 京都に本山がある西本願寺と東本願寺は、全国に別院を持っていますが、近江にももちろん、いくつかの別院があります。
 特に気になるのが、湖北にある東本願寺(真宗大谷派)の別院、五村別院と長浜別院大通寺です。

 実は、今日訪れたのは、このふたつの別院でしたが、なぜかとても近くにあるんですね。
 クルマで10分程度でしょうか。距離を測ってみると、わずか4㎞しか離れていません。

 五村別院
  五村別院 本堂(重文)

 そして、いずれも本堂が重要文化財に指定されているのです。
 上の写真の五村別院本堂は、桁行九間、梁間七間という大きなお堂。享保15年(1730)の建立です。

 一方、長浜の街中にある長浜別院大通寺。

 大通寺
  大通寺 本堂(重文)

 こちらも、大きな本堂ですね。奥には、重文指定の広間などが連なっています。
 この本堂、寺伝では京都・伏見城から移築された建物とされています。欄間彫刻など彩色も美しく、これだけ立派であれば、さもありなんという感じですね。遠く湖北で、京都とつながりのある建物に接して感無量です。

 もっとも、こちらに限らず、史実としての “伏見城の遺構” がどこかにあるのか、という話はまた別です。
 文化庁のデータベースなどによると、大通寺の本堂は明暦3年(1657)に建築されたと考えられています。

 さらに素晴らしいのが山門。

 大通寺
  大通寺 山門(長浜市指定文化財)

 天保12年(1841)に竣工しました。
 上層には、釈迦三尊像が祀られているということです。

 興味深かったのは、門の解説板に書かれていたこと。
 この山門が、京都・東本願寺の門を模して造られたという話です。
 それはありそうなことなのですが、東本願寺の御影堂門はその後、幕末に焼失してしまいます。ところが、その再建時に、大通寺の山門が逆に参考にされたというのです。

 なるほど。
 確かに、今の東本願寺の御影堂門(明治44年=1911 竣工)も、こんな雰囲気です。“コピーのコピー” というわけでしょうか。

 近江にも京都あり、という逸話でした。




 五村別院

 所在 滋賀県長浜市五村
 拝観 自由
 交通 JR「虎姫」下車、徒歩約10分

 長浜別院大通寺

 所在 滋賀県長浜市元浜町
 拝観 自由 (広間などは有料)
 交通 JR「長浜」下車、徒歩約10分


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