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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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きょうの散歩 - 後祭の山鉾が建ち始めた鉾町へ - 2015.7.21 -





北観音山会所


 やはり昼間は暑すぎて…

 7月21日といえば、祇園祭の前祭が済み、後祭の山鉾が建て始められる時期になります。

 昨年から、祇園祭も旧例に復し、前祭(さきのまつり、さきまつり=7月17日)と、後祭(あとのまつり、あとまつり=7月24日)と、前後二度の巡行が行われます。
 前祭は23基の参加ですが、後祭は10基。そのうち9基までは山で、鉾は昨年復活した大船鉾のみです。

 大船鉾
  後祭唯一の鉾、大船鉾

 大船鉾は四条町の鉾ですが、池坊短大の西側の新町通に建てられます。
 鉾が大きい上、道幅も広くないので、宵山のピーク時は大混雑かつ一方通行。できれば、すいているときに、ゆっくり見たいですよね。
 今日は、“宵々々山”に当たる日で、なおかつ真昼間(正午頃)なので、人出も夜ほどは多くありません。
 なので、祀られている神功皇后をお参りし、ゆっくり鉾を見たり写真を撮ったり。

 ただ、大変なのは、暑いこと!

 この日の京都の最高気温は、33.8℃ !! 
 それも正午すぎに観測していますから、私が見て回っていた頃にはすでに30℃以上の熱気だったわけです。


 伝説の腰掛け石

 後祭の鉾町は、北の方に集まっています。大船鉾以外は、すべて四条通より北側です。
 いつも、烏丸通姉小路にある鈴鹿山から見始めて、南に下りながら見ていきます。

 こちらは、室町通三条上ルの役行者山。

 役行者山会所

 山の右にある町家が会所です。
 こんなものに気付きました。

 役行者山会所

 役行者神腰掛け石。

 役行者(えんのぎょうじゃ)は、修験道における伝説的な人物で、とても強い法力を発揮して、各地に足跡を残しました。役小角(えんのおづぬ)とも言います。
 伝説もたくさん残っていて、ゆかりの石も多いのです。こちらは腰掛け石ですが、投げ飛ばした石なんていうのもあります。
 
 当地の腰掛け石は、役行者が修行中に腰掛けたとされるもので、この石に手を当てて身体の凝りをほぐしたのだそうです。
 そのため、肩こりに特に効く、と書かれていました。
 私も、念のため、肩こりと腰痛、両方の箇所をなでておきました。


 建て直される会所
 
 山や鉾が建てられている脇には、会所(かいしょ、町会所)と呼ばれる建物があります。

 会所については、こちら! ⇒ <祇園祭は、山鉾だけでなく、バリエーション豊かな会所にも注目するとおもしろい>

 江戸時代の町家を使い続けているところもあれば、ビルに建て直した町もあります。
 昨年、私も2階に上がり、観音さまや善財童子を拝した南観音山(百足屋町)。
 今年は、会所が建て替え中でした。

 南観音山会所

 山と黒いビルの間に、工事中の鉄骨が見えています。
 そのため、今年は山に上がるために、直接道路から階段を作っておられました。

 南観音山会所

 旧の建物がいつ頃の建築だったのか、写真を見直してみると、どうも近世というほど古くはなく、比較的新しい町家のようでした。

 南観音山会所
  昨年までの南観音山会所(2014年7月撮影)

※追記  京都新聞の報道によると、今年は一般の方は山には上れないそうです。また、昨年9月に取り壊された会所は、鉄筋コンクリート造4階建に改築され、10月末完成予定といいます。


 近付く巡行に向けて

 橋弁慶山の会所です。

 橋弁慶山会所

 会所の中では、1階には五条橋が、2階には牛若丸と弁慶が据え付けられたところでした。

 橋弁慶山会所

 2階の窓が完全に取り払われ、ワイドなフレームが出現します。
 町内の人たちが汗をかきながら準備中です。

 昼日中の鉾町の見物は、正直言って暑いです。それでも、結構大勢の人たちが訪れていて賑わっています。
 やっぱり宵山は晩やな、と思いながらも、たまには昼もいいのかも、と思ったのでした。




 役行者山会所

 所在 京都市中京区室町通三条上ル役行者町
 拝観 祇園祭宵山の際に可能
 交通 地下鉄「烏丸御池」下車、徒歩約5分



 【参考文献】
 谷直樹ほか編『まち祇園祭すまい』思文閣出版、1994年


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