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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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きょうの散歩 - 八坂神社御旅所と冠者殿社 - 2015.7.1 -





冠者殿社


 7月になりました。
 いよいよ祇園祭の季節。四条通も、提灯が下げられて、雰囲気が出てきましたね。

 八坂神社御旅所

 四条通寺町東入ルの、この場所。
 京名物を売る土産物店ですね。以前は、四条センターと言っていたように思いますが、いまは「Otabi Kyoto」と書いてあります。

 この「Otabi」=「オタビ」って、なんでしょう?

 漢字で書くと「御旅」。
 もう一字補って「御旅所(おたびしょ)」を意味します。
 おみこし(神輿)が渡御される際、立ち寄られたり留まられたりする場所のことです。

 母の実家の方でも、北野天満宮の御旅所があるところを「おたび」と言っていました。
 なにか懐かしい響きですね。

 ここの御旅所は、八坂神社の御旅所なのです。
 
 今日から始まった祇園祭。
 山鉾巡行(7月17日と24日)に注目が集まりますが、八坂神社からおみこしが出る渡御があります。
 17日の夕方、八坂神社を出た3基の神輿は、町中を回り、数時間後にこの御旅所に着御します。
 それから24日まで、御旅所に留まるのです。

 その間だけ、土産物店が撤去されて、御旅所に早変わり!

 八坂神社御旅所

 八坂神社御旅所
 神輿が着御した八坂神社御旅所 (2014年7月撮影)

 まったく土産物店だったとは思えません!
 地元の方や近所の会社の方々も、お詣りに来られます。

 「都名所図会」巻2(1780年)には、次のように書かれています。

 祇園御旅所は四条京極の辻にあり。毎年六月七日、祇園会の神輿三基この所に神幸し給ひ、同十四日に祭礼ありて本殿へ還幸し給ふ

 旧暦では、祇園祭は6月でした。

 以前書いた記事もご覧ください。 記事は、こちら! ⇒ <きょうの散歩 - 祇園祭還幸祭 ->

 ところで、今日驚いたのは、これ。

 冠者殿社

 御旅所の右側(西側)に、冠者殿社(かんじゃでんしゃ)という小さなお宮さんがあります。
 八坂神社の境外末社です。現在のバーゲンセールにあたる「誓文払い」(せいもんばらい)のルーツが当社にあるとも言われています。

 冠者殿社
  冠者殿社

 実は、この鳥居なのですが……

  冠者殿社

 なんと、新しくなってる!

 以前は、こんな感じでした。

  冠者殿社
   2014年7月撮影

 白木の鳥居が、かなり黒っぽくなっていました。
 たぶん、つい最近だと思うのですが、新調されたのです。
 調べてみると、5月に竣成したみたいで、鳥居の材は伊勢神宮の古材を用いているそうです。そう思うと、すごいですね。

 この冠者殿社、かつては西向きに建っており、鳥居も西面していました。
 下図は、「都名所図会」に登場する冠者殿社。
 画面下にある鳥居がそれですが、明らかに西向き。社殿も西向きなのが分かります。

 「都名所図会」より「祇園御旅所」
 「都名所図会」巻2より 通りは四条通

 現在では、御旅所と商店の間にひっそりと佇んでいます。




 冠者殿社

 所在 京都市下京区四条通寺町東入ル
 参拝 自由
 交通 阪急電車「河原町」下車、すぐ



 【参考文献】
 「都名所図会」1780年
 「ふるさと昔語り 冠者殿社」京都新聞2008年1月29日掲載


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