FC2ブログ
09 | 2019/10 | 11
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
MENU

NEW ARRIVAL

PROFILE

船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

ARCHIVE

「パワーポイントなし」の講演会 - 市川箱登羅日記を読む -

その他




レジメ


 パワーポイントを使わない講演

 今晩は、3回前に紹介した市川箱登羅の日記について講演をします。

 市川箱登羅(いちかわ・はことら)は、明治中期から昭和戦前にかけて大阪で活動した歌舞伎役者です。中村鴈治郎(初代)一座で、名脇役として、スター・鴈治郎の芸をいっそう引き立てたベテランです。
 40年余にわたる膨大な日記を残しており、今宵はその話をするのです。

 私は最近、各所からお招きを受けて話をするとき、必ずパワーポイントで画像を作成し、それを見ていただきながら話すことにしています。
 90分話すとすれば、50枚も60枚もスライドを作るので、ほぼ画面を見続けながら聞いていただくことになります。

 おそらくスライド枚数は多い方でしょう。昔の絵や写真、さらに地図、簡単なまとめなど、何でもスライドにしてしまいます。
 「分かりやすくてよい」という意見がある一方、「分かりやすいせいで考える力が失われる」という批判もあります。
 私の場合は、1回完結で、聴衆も大人の方ですから、大学の講義などと違って、すんなりと理解してもらえることが肝心と考えています。パワーポイントを多用する理由です。

 ところが、今日の「市川箱登羅日記」の話は、全くパワーポイントを使わず、ペーパーの資料だけで話す予定です。
 日記がテーマなので画像が要らないとも言えますが、たぶん他所で話すなら、間違いなくスライドを作って臨んだと思います。自分の職場で話すからこそ、私にとっては少しだけ冒険の「パワーポイントなし」を選んだのです。

 さて、うまくいくのかどうか? 結果は終わってからご報告しましょう。

 「市川箱登羅日記」


 “パワポなし”の話を終えて
 
 いま、1時間15分間、話してきました。

 途中、時間に余裕ができたので少しゆっくりしていたら、最後に時間が足りなくなった!
 やはり、のんびりしすぎるのも考えものです(汗)

 配布資料は、A3で8枚。
 長い引用文あり、表あり、地図ありで、なかなか時間を要しそうではありました。

 反省したのは、日記を細かく分析した表は、一般向けの講演なので割愛し、その結論だけ話せばよかった--ということ。
 結局、時間がなくて、そうなったのですが……

 もうひとつは、ラストに長い引用文を持ってくるのは避けること(苦笑)
 かなり端折ってしまいました。

 話を聞いてくれた同僚が言っていたのは、箱登羅は大阪の人らしく感じる、ということです。実際は、江戸の生まれ(二十歳頃まで東京で育った)なのですが、上方の水が肌に合ったのでしょうね。
 
 自分で話しながら気付いたのは、起床時間が毎日違うこと。
 たとえば、今日は10時30分だが、明日は9時、というふうに。そのあと、芝居に出勤するのです。
 ということは、日記には書かれていないのですが、9時に起きた日は、朝に1時間半の余裕があるわけです。そこで、いったい何をしているのか?
 こういう“余白を読む”ということが、重要だと感じました。

 また、彼が1日で行動した“動線”を、毎日毎日、地図にプロットして考えてみることも大切かも。
 大阪という街と箱登羅との関係が浮かび上がって来そうです。

 今回は初めてだったので、個々の行動の意味(つまり「書かれていること」の意味でもある)や、逆に「書かれていないこと」の意味を十分に考えることができませんでした。
 これからは、そのあたりを丁寧にフォローして、「余白」を考えながら、読んでいきたいと思います。

 歌舞伎役者・市川箱登羅日記を読む。また、やってみたいと思います。




 「市川箱登羅日記」

 翻刻  雑誌「歌舞伎 研究と批評」に菊池明氏が継続中(第4号~)


スポンサーサイト



コメント

非公開コメント