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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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【新聞から】没後50年を迎えたW.M.ヴォーリズの近代建築 - 保存・活用の検討が急務に -

建築




東華菜館


 建築、意匠越えて再評価 ヴォーリズ没後50年
 日経 2014年11月15日付


 日経新聞を見ていたら、建築家ヴォーリズの特集記事が出ていました。
 ちょうど月末に、見学会の下見で近江八幡に行くので、目にとまったのです。近江八幡(滋賀県)は、ヴォーリズの拠点となった町で、近江兄弟社があります。
 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880-1964)は、今年、没後50年だそう。まったく気付いていませんでした。

 今年のヴォーリズ関係の話題といえば、神戸女学院大学(兵庫県西宮市)の建築群が重要文化財に指定されたこと。ヴォーリズとしては、初の重文です。
 私も以前、見る機会があったのですが、落ち着いたスパニッシュスタイルの学舎ですね。昭和初期の建築ですが、ヴォーリズ研究の第一人者・山形政昭先生は、「これほど彼が設計した空間が残されている場所は他に無い」(日経記事)と述べています。
 女子大なので、ふだん男性は見学しづらいと思うのですが、記事によると、2015年3月下旬に一般公開されるそうです。これは見に行きたいですね!

 京都にも、いくつか彼の作品があります。
 一番有名な(というか、みんなが見ている)作品は、四条大橋西詰の東華菜館(旧矢尾政)でしょうか。

  東華菜館 東華菜館

 他にも、日本基督教団京都御幸町教会、大丸ヴィラ、駒井邸、同志社大学アーモスト館など、数多くあります。

  同志社大学啓明館 同志社大学啓明館

 山形先生は、「[ヴォーリズの]建物の勝ちが高まる一方、老朽化は進む。全国に残るヴォーリズの建築をどう保存、活用していくかを真剣に考える時期に来ている」と話されています(同)。

 滋賀県・豊郷小学校の改築問題に象徴されるように、今後取り壊しになるものも出て来るのでは、と心配です。
 とりわけ、商業施設として使用されているヴォーリズ建築は、それを取り巻く環境によって使用が停止されることが危惧されます。代表的な作品だけに、後世に伝えていくべきものだといえます。
 都市景観としても重要な要素であり、どうやって保存・活用していくのか、社会的に考えるべき課題といってよいでしょう。


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