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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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2014年、祇園祭の新しいスケジュールは? - 半世紀ぶりに「後祭」が復活!-





祇園祭


 49年ぶりに「後祭」が復活する!

 2014年の祇園祭の話題は、なんといっても、およそ半世紀ぶりに後祭(あとのまつり/あとまつり)が復活するということでしょう。

 昨年までの祇園祭は、7月17日に一度の山鉾巡行が行われていました。しかしこれは、昭和41年(1966)から採用された形です。昭和40年までは、7月17日に「前祭」(さきのまつり/さきまつり)が、7月24日に「後祭」(あとのまつり/あとまつり)が行われていました。

 祇園祭ポスター


 前祭・後祭ってなに? 

 山鉾巡行の歴史を振り返ると、江戸時代までは、旧暦の6月7日に前祭が、14日に後祭が、執り行われていました。つまり、前後2回の山鉾巡行があったわけです。
 維新後、太陽暦が採用されると、明治10年(1877)からは、7月17日と24日に行われるようになりました。

 なぜ、前と後、2日に分けて行われるかというと、祇園祭が八坂神社(祇園社)の神輿の渡御(とぎょ)と還御(かんぎょ)にあわせて行われるためなのです。
 八坂神社におられる神さまが、神輿(みこし)にのって御旅所にいらっしゃるのが渡御、すなわち「神幸祭」です。
 逆に、御旅所から八坂神社へ戻られるのが還御、「還幸祭」です。

 この渡御と還御が祇園祭の中心行事ですが、その神さまを町衆がお迎え、お送りするのが前祭と後祭だったわけです。
 そのため、スケジュール的には、神幸祭のある7月17日の午前中に前祭が行われ、その晩に神さまがいらっしゃる神輿の渡御が行われます。
 還幸祭が行われる24日には、朝に後祭が行われ、夜に神輿の還御が執り行われます。

 つまり、昨年までの祇園祭は、神輿の渡御・還御という神事から見た場合、半分欠けている(後祭がない)不十分な形だったわけです。
 それが49年ぶりに、もとに戻されます。すばらしいことだと思います。

  祇園祭


 後祭がなくなった経緯や、かつてのコースについては、以前書いた記事をご覧ください。
 記事は、こちら! ⇒ <祇園祭の山鉾巡行に「後祭」が復活>


 新しいスケジュールは?

 では、今年からどんなスケジュールになるのか? 鉾建てあたりから紹介します。


 7月10日     お迎え提灯
          神輿洗式

 【前祭】
 7月10日~14日  山鉾建て
 7月12日~14日  山鉾曳き初め(ひきぞめ)
 7月14日~16日  宵山(よいやま)
 7月17日 午前9時 山鉾巡行 【四条烏丸~ 】

 7月17日 午後4時 神幸祭 【八坂神社~四条御旅所】

 【後祭】
 7月17日~21日  山鉾建て
 7月20日~21日  山鉾曳き初め、山舁き初め(かきぞめ)
 7月21日~23日  宵山
 7月24日 午前9時半 山鉾巡行 【烏丸御池~ 】
 
 7月24日 午前10時 花傘巡行 【八坂神社~ 】
     午後4時 還幸祭 【四条御旅所~八坂神社】
 7月28日  神輿洗式
 7月29日  神事済奉告祭

     ※祇園祭山鉾連合会ホームページ等による。予定は変更となる場合があります。

 前祭には、長刀鉾をはじめ、函谷鉾、菊水鉾、占出山、鶏鉾、放下鉾、船鉾など23基が参加し、後祭には、橋弁慶山、黒主山、鈴鹿山などが10基が参加します。
 おおむね蛸薬師通を境界として、以南の山鉾が前祭に、以北の山鉾が後祭に加わります。
 また今年は、蛤御門の変の大火で焼失していた大船鉾が、150年ぶりに復活し、後祭で巡行します。
 こちらも、たいへん楽しみですね。

 大船鉾についての記事は、こちら! ⇒ <大船鉾の復興展示は京都駅前ヨドバシカメラ>

  大船鉾展示
   展示中の大船鉾


 細々とした注意事項です

 2014年の祇園祭をご覧いただくにあたっての、細かい注意事項です。

 まず、宵山ですが、前祭では7月15日、16日に歩行者天国となり、露店も出されますが、後祭の宵山では歩行者天国や露店はありません。これが大きな注意点!

 そのほか、後祭の山鉾巡行は、スタートが烏丸御池となり、右回り(時計回り)で、河原町御池-四条河原町-四条烏丸へと進みます。前祭の逆になります。

 また、後祭の鉾の建日は、7月17日から大船鉾(150年ぶりの復活)、19日から北観音山、南観音山、鯉山、20日から浄妙山、黒主山、役行者山、鈴鹿山、八幡山、21日から橋弁慶山が建て始められます。

 ということで、いろいろ変わる2014年の祇園祭ですが、スケジュールに注意して愉しみたいと思います。




 祇園祭

 所在 四条烏丸周辺
 参観 自由
 交通 地下鉄「四条」下車



 【参考文献】
 「月刊京都」2014年7月号


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