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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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【大学の窓】大学の資産運用と学生の生活費は?

大学の窓




   大学キャンパス

 先日、久しぶりに非常勤先の上京大学(仮称)の図書館へ行くと、いつも使っている長机の上に立派な摺りガラスの仕切り板ができ、古かった椅子がすべて新調されていました。
 椅子がよくなったのは特にうれしかったのですが、これにいくらかかっているのかなぁ、と思ってしまうのは社会人の性癖でしょう。

 そんな中、今日(2014年2月27日)、2つの興味深い調査に接しました。
 ひとつは、日本経済新聞による大学の資産運用の調査、いまひとつは日本学生支援機構による「学生生活調査」です。

 日経は、先般も大学の収益ランキングを発表していたと思うのですが、今回は株や債券などによる資産運用に絞ったランキングです(2月27日付朝刊)。
 「私大、資産運用で収入増 株高追い風、慶応など半数 43大学 本社集計」という見出し。
 そのランキングをトップ3と関西の大学に限ってあげると、次のようになります(金額は資産運用収入)。

 1 慶応義塾  35億8400万円
 2 帝京    33億 500万円
 3 日大    25億1600万円

 6 武庫川女子 16億4800万円
 7 立命館   13億6100万円
 9 関西外大  12億6400万円
13 同志社   9億9300万円
19 龍谷    7億8200万円
22 京都産業大 6億5700万円
24 関西大   6億1300万円
26 近畿大   5億6000万円
27 関西学院  5億5200万円
39 神戸学院  2億1800万円

 大学は、学生数1万人以上などの基準で選ばれているそうなので、小さな大学などで高収益を上げているところがあるかも知れませんが、それはリスト外です。
 武庫川女子大は、先般の収益のランキングでも上位に入っていて興味津々ですが、それはともかく。
 リストにある関西のほとんどの大学は、5億~15億円程度の資産運用収入を得ていることが分かります。関大や関学は、それぞれ前年度比35%、22%増と目覚ましい比率を示しています。
 記事によると、「私立大は収入の半分以上を学生からの入学金や授業料が占める。低リスクの運用が基本だ」と述べ、少子化など厳しい情勢の中、「教育の質向上につながる投資を賄うための財務の改善が求められて」おり、資産運用が重要なカギとなっているそうです。

 そんな中で、学費を出す学生側の事情はどうなのでしょうか?
 日本学生支援機構の「平成24年度学生生活調査」の結果が発表されました(2月26日付プレスリリース)。

 それによると、学生の年間の生活費(学費と生活費の合計)は、188万100円だそうです。
 そのうち、授業料(その他の納付金を含む)は、国立552,800円、公立536,200円、私立1,154,400円でした(いずれも昼間の学部)。
 私立は、国公立の約2倍の授業料。約115万円で、これは私が関西の私大授業料を個別に見てみた印象と合致しています。このくらいが相場なのです。

 一方、学生の収入は1,997,300円、つまり約200万円。そのうち、約60%(約120万円)が家庭からの給付、約20%が奨学金で、アルバイトで稼ぐお金は約16%(約32万円)にすぎません。
 家庭の年間平均収入額は約812万円ということなので、学生1人につき、家計の約15%が彼らの大学生活に支出されていることになります。もちろん、その過半は大学に支払う授業料です。

 教育の質や研究環境の向上は、大学にとって、その設置目的を達成するための最重要事項です。
 大学教育の末端に席を連ねる私も、2つの調査結果を見て、改めて身の引き締まる思いでした。


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