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船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

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きょうの散歩 - 大船鉾の復興展示は京都駅前ヨドバシカメラ!- 2014.1.18 





大船鉾復元展示


 夕方に京都駅前で用事があったので、午後から出掛け、まず渉成園(枳殻邸)を訪ねて庭を楽しみ、そのあと映画「利休にたずねよ」を見たのですが、まだ時間が余りました。
 そこで、こんな施設に入ってみました。

 大船鉾復元展示

 駅前の京都ヨドバシ。
 その1階北東隅に、この展示室があります。<京都祇園祭大船鉾復興展示(京都市無形文化遺産展示室)>。名前は堅いけれど、無料で気軽に入れます。

 何を展示しているかというと、その名の通り……

  大船鉾復元展示
   復興展示中の大船鉾

 大船鉾(おおふねほこ)そのものが展示されています。
 ただし、これは復元途上の姿なのです。

 大船鉾は、かつては祇園祭の後祭※ の最後尾を巡行していました。(※昭和40年(1965)まで、山鉾巡行は前祭と後祭に分かれていた。詳しくは、こちら ⇒ <祇園祭の山鉾巡行に「後祭」が復活>
 ところが、幕末の元治元年(1864)、蛤御門の変に際して、大船鉾は大部分が焼失してしまったのです。その後、復興することなく戦後に至ったのでした。
 
 大船鉾は、四条通新町下ルの四条町が鉾町ですが、保存会のみなさんは復興に取り組まれ、近年は唐櫃で巡行に参加されています。
 鉾の船体は、すでに2011年に復元されていました。それを機に、同年11月からヨドバシビルに展示スペースの提供を受け、復興途中の鉾を公開してきました。

 そして、このたび船体の上に乗る屋形(やかた)の部分も復元され、2014年1月16日より一般公開されたのです。

 大船鉾復元展示
  復元された屋形。四方に唐破風がついて優美な姿を見せる

 大船鉾復元展示

 大船鉾復元展示
  後部に設えられた艫櫓(ともやぐら)

 鉾は、鉾立てや巡行時に割と近くで見られますが、こうして新しい白木の鉾を見ることは稀有な経験ですね。
 側面は、竹を用いたカゴのような編み方です。軽くて強くて平滑な、工夫されたボディ。先人の知恵を感じます。

 大船鉾復元展示
  船体の側面

 縄の太さを活かした材木の結わえ方も、堅牢にして優美極まりない逸品です。

 大船鉾復元展示

 幕の下部は、船らしく青海波(せいがいは)の文様で、お洒落ですね。

 大船鉾復元展示

 白木で組まれた屋形は、今後、漆塗りや箔(はく)押しをして仕上げられるのでしょう。完成が待ち遠しいです。

 配布している印刷物には、復興に必要な経費が記されていました。

  船形木組み 新調  3000万円
  車輪・石持 新調  3000万円
  屋形 新調     2000万円
  懸装品 修理    2000万円
  その他の装飾 新調 2000万円

 つまり、1億2000万円必要なのです!
 山鉾は、動く美術館と言われるけれど、やはりこれだけの金額が掛かるのですね。

 ちなみに、いま展示室にある船体には、こんな車輪が付けられています。

 大船鉾復元展示

 よく見ると「菊水鉾」とあって、借り物なのです。これから新調されるのでしょう。

 今年(2014年)は、大船鉾焼失から150年目に当たります。この夏、前祭と後祭という形に戻った祇園祭で、復興した大船鉾の雄姿が見られることを楽しみにしています。

  大船鉾復元展示




 京都祇園祭大船鉾復興展示-京都市無形文化遺産展示室-

 所在 京都市下京区烏丸通七条下る東塩小路町 京都ヨドバシビル 1階
 見学 無料
 交通 JR「京都」下車、徒歩約3分


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