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PROFILE

船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

ARCHIVE

ご愛読ありがとうございます - ブログ1周年 -

その他




比叡山


 京都の歴史と文化財をリポート

 この≪京都発! ふらっとトラベル研究所≫、おかげさまで1周年を迎えました。
 ご愛読、ありがとうございます!

 2013年8月12日にスタートして、書いてきた記事は122本。
 京都の歴史や文化財にこだわって、現地からリポートしてきました。
 撮影した写真も、未掲載分を含めると、約5,000カットに上ります。


 リポート・執筆の舞台裏

 今回は1周年ということで、このブログがどういうふうに書かれているのか、少し披露しておきたいと思います。

【ネタ集め】
 ネタ帳を作っているわけではありませんが、思い付いたことがあると、エバーノートにメモします。

 基本は、自分が見たい寺社、史跡、文化財などをピックアップして、心に留めておきます。 
 また、季節ごとにある特別公開の情報や展覧会情報などにも注意しておきます。

 文化財公開パンフレット
  文化財公開パンフレット

 もちろん、日々いろんな資料を見ることにも努めています。
 特に、江戸時代から戦前くらいにかけての古い本からネタ集めをするのが好きです。これは、そのまま<京都本>という形で原稿にすることもあります。
 「都名所図会」なんて手垢が付いていると思われがちですが、観点を変えて見ると意外なネタにあふれています。
 古い本を読むことは、先人が京都の歴史や文化財をどのように研究し、考えていたのかが分かるので、とても勉強になります。

 江戸時代の版本
  江戸時代の版本

 また、折にふれて年中行事に訪れることも。
 ただ、仕事の都合でタイミングが合わないことが多く、残念です。


【現地を訪れる】
 興味がわいてきたら、実際に現地を訪れます。

 ブログには、原則、現地で撮影した写真を掲載しますので、行かないと話が始まりません。休みの日に訪れますが、時には仕事帰りとか、仕事に行く前! に訪問することも。時間がないときのウルトラCですね。

 清水寺門前
  清水寺の門前

 現場でモノを見る時は、とにかく自分の関心に即して見ていきます。
 そういう意味では、ガイドブック的な知識は余り参照していなくて、自分の琴線に触れたものだけを見ていると言っても過言ではありません。ただ、気になるポイントを見付けると結構しつこく観察する方ですね。

 行く前の下調べ(予習)は、余りしません。むしろ、帰ってきてから引っ掛かったポイントについて調べることが多いです。
 その際、現地で撮った写真が役に立ちます。かなりの枚数を撮影しているので、さまざまなカットをディスプレイで拡大したりして、見直します。デジカメの便利なところですね。


【“三種の神器”】
 調査に行く時、何を持っていくのか。だいたい、3つか4つくらい。

 単眼鏡・ライト・メモ帳
  “三種の神器”?

 まず、メモ帳。
 これは、ロディアの5×5、方眼になったものに、カバーを付けて使っています。ペンは、フリクションを2、3色(ただし、博物館等ではシャープペンシル)。
 建物の平面図、石造物の刻字をはじめ、気になったことをメモしていきます。小型のメモ帳ですが、ペンと一緒にポケットに入るところが便利です。
 平面図は、たいていは書物に掲載されているのですが、自分で画くと、観察力が格段にアップするので、時間が許す限り画くようにしています。

 単眼鏡とライトも持っていきます。単眼鏡は、仏像や絵画、建築など、どこでも活躍します。博物館の展示などでも単眼鏡で拡大して見ると、思わぬことに気付いたりします。
 ライトは、暗い所を照らすためと思われがちですが(禁止のところが多い)、石造物の刻字を見る時に便利です。斜めから光を当てると、文字が浮き上がって見えるのです。案外に、屋外で使用すると役立つ逸品です。

 これに加えて、1眼レフのカメラを持っていきます。ふだんは18-50mmの広角レンズで、建物を撮る時に重宝しています。望遠レンズは重いので余り装着しません。


【寺社で買うモノ】
 訪れた寺社で必ず買うのが、そこで発行している小冊子(案内書)です。
 近年は各寺社とも売店が充実していますが、一般書籍ではないオリジナルの刊行物を買い求めます。昔ながらの案内書の場合もあれば、寺社付属のミュージアムが刊行している図録もあります。学術的に立派なものも多いですし、ほかには書かれていない情報が載っている場合も多いので貴重ですね。

 寺社の小冊子
  寺社発行のオリジナル冊子


【原稿の執筆】
 撮った写真は、ブログにアップする前に、画像加工しています。これで、下手な写真も少しはマシに?

 原稿を書く際は、事前に文献を調べるように努めています。自前の文献で間に合うこともあるし、図書館などへ調べに行くこともあります。

 日本の美術
  意外に重宝する「日本の美術」。休刊になったのが残念!

 調べ物は、できるだけ古い文献に当たるようにしています。ふつうは、最新の研究成果を、というところですが、私たちの社会はすべて先人が積み重ねたものの上に成り立っているわけですから、昔の人たちが何を見、何を考えたのかを知ることは、とても大切です。そういう意味で、現在の論文も参照するけれど、過去の文献も見るようにしています。

 執筆で心掛けていることは、まずは出来るだけ「常識」的なところを押さえて、考えていくということ。そして、その上で少し飛躍してもいいので、いろんな推測、憶測を交えてみることです。
 過去の人たちの行動や気持ちを知ろうとすると、史料では掴み切れないことが一杯あります。しかし、“史料で分かることはここでお終い”とはせずに、その先を推測してみることが重要。ブログは学術論文ではないので、むしろ往時の人々がどのような境遇や心情で生きていたのかを知り、共感することが大切だと思います。そのためには、時に飛躍することが必要になってきます。
 そこまで踏み込んで書いている回は少ないと思いますが、そういう面にも注目して読んでいただけるとうれしいです。


【ブログのアップ】
 記事は、3日に1度アップしますが、これがなかなか大変。
 休日か晩に書くことが多いのですが、電車の中で書くこともあるし、カフェなどで執筆することもあります。
 アップする日の夜に予定が入っている時は、前日に書いておくわけで、これもまた苦労するところですね。

 期日になると、だいたい23時台にアップします。
 日よっては、結構必死だったり(笑)
 

 ブログの恩恵

 1年間つづけてみて、守備範囲が広くなった気がします。
 自分の意識が変わったなぁと思うのは、いろんなことに関心を持つようになったこと。以前は「これは自分の専門じゃないし…」と勉強しなかったのですが、ここに書かなければならないので、少しでも書物を見たり考えたりするようになりました。すると、知らず知らず興味の幅も広がっていったのです。
 これは自分でも驚き。私は、もうそれなりの年齢なのですが、新しい分野にも興味が出てきました。

 さらに、これまで自分が考えてきたことに、新しい関心をプラスすることで、少しばかりオリジナルな思考もできるようになってきました。ますます、おもしろさがアップしているところです。

 そんなわけで、また3日後から、第2年の≪京都発! ふらっとトラベル研究所≫が始まります。
 ご愛読、よろしくお願いします!


  百日紅 百日紅



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テーマ:歴史
ジャンル:学問・文化・芸術

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