FC2ブログ
11 | 2017/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
MENU

NEW ARRIVAL

PROFILE

船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

ARCHIVE

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2017年の京都を振り返って -今年も私的に -

その他




鴨川


 今年のニュースは? 

 おだやかな年の瀬、いかがお過ごしですか?
 京都では、ここのところ小雪が散らつく日もあり、比叡山を見上げると、頂の付近には薄く雪が積もっている日も多いですね。

 今年も、あっという間に1年が過ぎてしまいましたが、地元紙・京都新聞の十大ニュースの第1位は何だったのか?

 ちなみに、昨年(2016年)は、私をガッカリさせた選出の「文化庁、京都に移転へ」。
 国の役所が引っ越してくる話が、年間トップとは ? ! というものでした。

 一昨年(2015年)は「悲願34年 京都縦貫道全通」。
 まだ、この方が地元の話題らしいね、という感想。

 昨年の記事は、こちら! ⇒ <2016年の京都を振り返って-私的感想など->

 そして、今年!

 「桐生、100メートル日本初9秒台」 

 京都・洛南高校卒の陸上スプリンター・桐生祥秀選手(東洋大)が、陸上100mで日本人初の9秒台の記録(9秒98)を出したというニュースがトップでした。
 ちなみに、桐生選手は滋賀県彦根市出身なので、同紙の滋賀十大ニュースでもトップでした。

 あらかじめ言っておくと、私は大の陸上ファンで、競技場で観戦もしてきましたし、桐生君の走りを見て期待も持っていました(もちろん他の選手にも)。
 だから、ついに10秒の壁を破ったことは喜ぶべきことだと思っていますし、今後、桐生君も含め、若手選手の世界での活躍を楽しみにしています。

 けれど……

 これが京都の重大ニュースなのか ? ?
 ピンとがずれていないか? という感想を禁じ得ません。


 観光渦に呑み込まれる京都 

 2015年の年末に、私が上げた事項は、

  *中国人観光客の激増
  *消える鎮守の森
  *四条通の歩道拡幅
  *変わる祇園祭 


 でした。
 
 特に、1番目、アジアを中心とする海外ツーリストの増加は、年を経ても止まることを知りません。
 それに伴って、市内ではホテルの建設・開業が盛んに行われています。民泊も、問題をはらんでいますね。

 この観光のウズに、京都はどう対応していくのか、ちょっと不安を感じています。
 もともと極東の島国で、外国人との接触が比較的少なかったこの国で、どのように海外からの来訪者と接していくのか。なかなか難しい課題です。
 もちろん、これは京都だけの話ではなく、お隣の大阪にはもっと多数の海外客が来ています。2019年のラグビー・ワールドカップ、そして東京五輪と、この潮は引くことはないのですから、たいへんです。
 私なども仕事柄、そういった渦中に巻き込まれ、子供の頃から水泳が不得意なものですから、溺れかけてますね(笑) 

 四条通


 観光と日常と 

 京都は、昔から観光都市で、江戸時代なども大勢の「おのぼりさん」が京見物を楽しみました。

 先般、弥次喜多の「東海道中膝栗毛」をテーマにテレビロケをしたので、その原文を読んでみたのですね。
 すると、主人公の弥次さん喜多さんが、京で触れ合う京都人に結構バカにされてるんですよ(笑) 
 道を聴いたら反対を教えられたり、料理屋の勘定でズルしようと思ったら逆にやり返されたり。

 京都人は、イメージ通り? というべきか、外から来た人には冷淡!で、適当にあしらっていたわけです。特に、弥次喜多みたいに知ったかぶりする半可通、自分の流儀を通そうとする手前勝手な人には、厳しく接したのかも知れません。
 実は、「膝栗毛」を読んでいて、私も弥次喜多の不作法に結構ハラが立ったのですね(笑) なんというか、自分らを押し通して、周りの迷惑も考えず、それでおかしがっているやり方が、やはり気に食わないわけです。どうも、しっくりこない。

 そういう意味で、京都人は観光客を親切に受け入れることが最も不得手な人間かも知れない。あるいはやっぱり、顔では笑って接しているけれど、腹の中は別、ということかも知れません。

 まぁ、こんなことを言ってはいけませんね。
 親切な人も多いのですから、京都には……

 裏寺町の飾り窓

 今年の私は、個人的な事情のせいでかなり落ち着かず、ふらっと京都を歩きまわることも出来づらくなっていました。
 ただ、買い物などの用事で河原町とか四条の繁華街には出掛け、そこで感じる “ふだん着の京都” 、なんの変哲もない街の姿が、身にしみたのでした。

 飾り窓に飾られた衣服、新しくできたコインパーキング、飲料を配送するトラック、店の前に散乱したゴミを片付ける店員。

 そういった、なにげない街の風景が私にとっての京都であり、そんな風景に溶け込みながら歩いている自分がいる ーー それが、私の京都。

 2018年は、どんな年になるのだろう。
 工事のフェンスが多くなって、街中で突然見えるようになった青空は、つかのまの息抜きなのだろうか。

 おだやかな一年になってほしいものです。


 木屋町のみかん



スポンサーサイト

「京都ぶらり歴史探訪」再放送されます!

その他




京都ぶらり歴史探訪


 再放送のお知らせ

 毎日寒い日が続きますね。
 みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

 先日放送されたBS朝日「京都ぶらり歴史探訪」、京を旅した弥次喜多を追っ掛けた特集でしたが、ご覧いただけたでしょうか。

 見逃した方に朗報!

 12月19日(火)に、再放送されます!
 
 BS朝日で、夜9時から、2時間オンエアです。
 一度見た方も、改めて見てくださいね!

 「東海道中膝栗毛!? 都の弥次さん喜多さん」です。
 中村芝翫さん、息子の橋之助さん、福之助さんと一緒に出演しています。



師走の京、ロームシアターに上がる招き看板 -吉例顔見世興行 -

洛東




ロームシアター京都


 今年は南座でない顔見世興行 

 師走の京を彩る歌舞伎・顔見世興行。
 いつもは四条の南座で行われるのですが、昨年より耐震改修のため場所を移しています。去年は先斗町歌舞練場でしたね。

 今年(2017年)は、岡崎公園にあるロームシアター京都です。

 ロームシアター京都

 ロームシアターは、昭和35年(1960)に開館し、京都会館として長年、京の舞台芸術の殿堂として親しまれてきました。
 先般行われたリニューアルにあたっては、前川國男設計の建物の保存に関して議論が起こりました。このことについては、改めて考えるべきことですが、<建築の価値>と<時代が求める機能>とを如何に調和させるかという、多くの歴史的建築物に起きうる問題を提起しました。

 2016年1月にリニューアルオープンした京都会館は、ネーミングライツによって「ロームシアター京都」となりました。
 地元の企業ロームが、50年契約・52億5000万円で命名権を得たものです。この公共施設におけるネーミングライツも、また議論のあるテーマで、とりわけ同じ岡崎公園にある京都市美術館のネーミングライツについても議論が巻き起こっているところです(50年・50億円で「京都市京セラ美術館」となる)。

 そのロームシアターで、顔見世興行が初めて行われました。
 招き看板が上がり、一味変わった顔見世風景になりましたね。

 ロームシアターの招き看板


 中村芝翫襲名披露 

 顔見世は、東西合同歌舞伎として、上方(関西)と東京の俳優が一堂に会するのが常です。
 今年は、東京から中村芝翫(しかん)の親子4人を迎え、八代目中村芝翫襲名披露として行われました。

 招き看板

 東から、中村梅玉、中村魁春、中村時蔵、坂東彌十郎(いずれも私は好きな方々なんです)が出演され、芝翫さんの甥になるのですかね、中村勘九郎・七之助の兄弟もおられます。
 西からは、坂田藤十郎と片岡仁左衛門という二人を柱に、片岡秀太郎、中村鴈治郎・扇雀兄弟、若手の片岡孝太郎、中村壱太郎ら、新旧入り混じった布陣でした。

 私にとっては、成駒屋の中村芝喜松さんが梅花を襲名されたことも嬉しい出来事でした。
 今回は「俄獅子」の芸者お梅という、あでやかな衣裳を着ての役でしたが、やっぱり老け女形などで見てみたいものですね。
 また、私の好きな片岡當十郎さんや中村鴈乃助さんがおられたのも、楽しかったです。

 ホール入口

 南座とは全然違った雰囲気。
 ホールも、昔の京都会館とは全く変わり、1,591席ある客席。
 3階の一番後ろに座って舞台を見下ろすと、その高さは驚愕ものです。意外によく見えるんですけどね。

 襲名披露引幕

 佐藤可士和さんデザインの祝幕。
 なかなか結構ですね。

 演目は、昼の部が

  寿曽我対面
  義経千本桜  渡海屋/大物浦
  二人椀久 


 絵看板・昼

 夜の部は、

  良弁杉由来  二月堂
  俄獅子
  人情噺文七元結
  大江山酒呑童子  


 絵看板・夜

 昼も夜も、劇中で襲名口上があって、「文七元結」で芝翫さん、「寿曽我対面」で橋之助・福之助・歌之助3兄弟の披露でした。
 おもしろかったのは、勘九郎さんと七之助さんが「親戚」として嬉しいと言ったときに、場内が妙に受けていたことですかね(笑) 

 私としては、やわらかいものが好きなので、「文七元結」が楽しかったし、3兄弟が奮闘した「大江山」もよかったですね。
 それで、8時半前に芝居がはねて、駅まで歩いて帰るとき、とても満ち足りた気分でした。

  顔見世ポスター

 それにしても、歌舞伎はやっぱり俳優を見せる演劇ですね。
 まわりの皆が静止して、ひとりの俳優が長々とセリフを言う、なんていうのは、現代人の感覚では理解できないもの。でも、俳優をたっぷり見せるという意味では、最も優れた形式ですよね。

 吉例顔見世興行は、12月18日まで開催中です。

  贈物




 ロームシアター京都

 所在  京都市左京区岡崎最勝寺町
 見学  館内は一部自由
 交通  市バス「ロームシアター京都前」下車、すぐ




BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」出演のお知らせ

その他




弥次喜多像


 弥次喜多の京見物を訪ねて

 師走ですね。
 京都の紅葉も散り始め、顔見世も始まって、年の瀬を感じさせます。

 そんななか、BSのテレビ番組に出演させていただきます。


  ◆ BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」スペシャル ◆

    “東海道中膝栗毛 ? ! 都の弥次さん喜多さん” 

     2017年12月5日(火)21:00~22:53 オンエア 


 番組ウェブサイトは、こちら! ⇒ BS朝日<京都ぶらり歴史探訪>
 


 歌舞伎俳優・中村芝翫さんの京都探訪番組です。
 今回は、2時間スペシャルで、たっぷり放映!

 テーマは、江戸後期に書かれた十返舎一九「東海道中膝栗毛」
 いわゆる “弥次喜多” 道中です。

 三条大橋の弥次喜多像
   弥次喜多像(三条大橋西詰)

 あまり知られていないのですが、弥次喜多の二人は、江戸からお伊勢参りをして、そのあと京都や大坂にも立ち寄っているんですね。
 京都も、3泊4日、しっかり名所めぐりをしています。

 今回は、その足跡をたどる趣向です。


 芝翫さん親子とめぐる

 今回はスペシャルな番組構成で、芝翫さんとともに、長男の橋之助さん、次男の福之助さんも出演!
 成駒屋ファミリーが、和気あいあいと京都を旅します。

 中村芝翫さん親子と
 左から、芝翫さん、福之助さん、私、橋之助さん

 私は3人の案内役ということで、番組の最初から最後まで、たっぷりと同行します。

 旅のスタートは、伏見(ふしみ)。
 そこから北上しながら、伏見稲荷大社や八坂神社、また壬生寺や島原などをめぐります。

 あまり言ってしまうとネタバレになるので、詳しくは見てのお楽しみ!

 八坂神社
  八坂神社

 ロケは、丸2日に及びました。

 芝翫さんは、私より少し年下なのに、貫禄たっぷり。たぶん、画面からも伝わってくると思います。
 橋之助さん、福之助さんの兄弟は、若き歌舞伎界のホープ。素直な好青年でした。

 お三方やスタッフのみなさんにも親切にしていただき、とても楽しくロケできました!

 最後に、PR。

 その成駒屋ファミリーは、ただいま京都ロームシアターにて、顔見世興行に出演中です ! !
 今回は、中村芝翫襲名披露ということですが、橋之助・福之助・歌之助の襲名披露でもあります。
 テレビとあわせて、顔見世の舞台もぜひご覧ください!
 



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。