
商業地の地価が上昇
3月18日、国土交通省から全国の公示地価が発表されました。
住宅地、商業地、工業地の区別がありますが、一般に注目されるのは商業地です。
全国の商業地では、北陸新幹線の開業でわく金沢の上昇率が高く、17.1%の上昇でした。
関西では、大阪・ミナミの復権が顕著で、上昇率トップは戎橋北詰東側の「Luz心斎橋」(大阪市中央区宗右衛門町)で、11.3%のアップ、価格は701万円(1㎡当り)、上昇率2位も心斎橋筋でした。

京都ですが、商業地の全体は1.2%上昇。11区のうち、9区がアップしています。特に、繁華街の中京区は4.0%です。
府内の商業地で最高価格地点となったのは、四条河原町交差点の北西角、みずほ銀行四条支店の場所(下京区四条通寺町東入2丁目御旅町51)。価格は354万円で、5.0%の上昇です。
いつもおなじみの地点で、33年連続で最高地点でした。
他の地点では、中京区の烏丸通六角下ル七観音町が205万円などとなっています。
前年度と比べると、中京区や東山区のすべて、下京区のほとんどで上昇したということです。背景に、観光客増加に伴うホテル用地需要の高まりがあるといいます。特に東山区は7.6%も上昇し、店舗需要の増大も要因となっています。

多くの方に京都を訪れていただき、その魅力が伝わることは大変うれしいことです。ただ、それに伴って、さまざまな資本が入り混じり、京都らしい地域的な特色が失われないか危惧されます。すでに大阪では、道頓堀や心斎橋筋、新世界などでこのような現象が見受けられます。他山の石とすべきでしょう。
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