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PROFILE

船越幹央

Author:船越幹央
博物館で学芸員をしています。また、京都市内の大学で非常勤講師を務めています。
生れ育った京都の魅力を歴史・文化財・史跡を中心にお伝えします!
やっぱり、京都は奥深い。知れば知るほど、味わい深い。このブログを読んで、京都を歩いてみてください!

[主な取材等]
テレビ:NHK「ブラタモリ~京都~」、BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」、BS-TBS「高島礼子・日本の古都」、BS日テレ「片岡愛之助の解明!歴史捜査」ほか
新聞・雑誌:小学館「サライ」、朝日新聞、日本経済新聞ほか
見学会:「まいまい京都」ほか

ARCHIVE

秋間近の公園にも台風の爪あとが……

その他




倒木群


 秋間近の公園 

 先週今週と、2週つづきの三連休でしたね。
 今日(9月24日)は秋分の日で、まだ紅葉とは言えないものの、秋の気配が感じられました。

 秋の気配

 公園の中を通る道路。
 木々が美しいですね。

 ところが、公園内には一部通行止めのエリアがあって、そこでは樹木の伐採作業が行われていました。
 そう、9月初めに関西を襲った台風21号の後処理が未だに続いているのでした。


 あちこちに倒木が……

 台風21号は、9月4日に四国から関西を通過。関西国際空港が大きな被害を受けたように、大阪府南部では住宅にも多数被害が出ました。
 大阪市内でも、公園などで多数倒木が発生。京都市内も、大阪ほどではありませんが、倒木などが見られます。

 今日訪れたこの公園でも、ひどい倒木がありました。

 倒木

 ここは杉が数多く植樹されているのですが、根こそぎ倒れています。
 特に、若い木は成長が早い割には根が張っていないようで、風に耐えられなかったようです。

 根元から倒れた木

 先日、ある緑化団体にお話をしに行った際、団体の方がおっしゃっていました。都会の植樹は根が浅く、いわば植木鉢に植えられているような状態なので、強風で倒れやすいのだ、と。
 まさに、そのような状態でした。

 また、幹の途中から、ぼきりと折れている木も多数。杉、松、桜など、樹種に限らず被害を受けていました。
 
 折れた木

 これらの木々は、まだ手が回らないようで、処理が追いついていません。
 
 このブログでも何度か取り上げましたが、昭和9年(1934)9月に関西を襲った室戸台風が、とても強い風台風でした。
 京都でも、小学校の木造校舎が多数倒壊し、生徒・教職員の尊い命が奪われました。一説には、最大風速は60mを超えたともされており、大阪では四天王寺の五重塔が倒れました。

 私のこれまでの経験でみても、今回の台風21号は最も風が強烈な台風だったように思います。
 室戸台風を過去の出来事のように感じていましたが、このような経験をすると、昔の話とは思えません。
 被害を受けられた方も多く、胸が痛みます。はやい復旧が望まれるところです。
 



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連載600回 & 6周年! 

その他




比叡山


 ご愛読に感謝! 

 毎日暑い日がつづきますが、いかがお過ごしですか。

 おかげさまで、このブログ「京都発! ふらっとトラベル研究所」も、600回&6周年を迎えることができました。
 これもひとえに、みなさまのご愛読の賜物とあつく御礼申し上げます。

 偶然にも、ちょうど600回と6年が重なって、6・6です。
 思えば、2012年8月に連載を開始して、京都の歴史や文化に関する話題を書き継いできました。それなりに長い6年でしたね。

 でも、みなさまの応援に励まされながら、なんとかつづけてくることができました。改めて感謝したいと思います。


 近況・雑感など 
 
 昨年から、勤務形態が変わり、それなりに忙しい毎日を過ごしています。そのため、このブログの更新も滞りがちで、心苦しい限りです。
 なんだか、寄る年波には勝てず(笑)というのか、日常が忙しいと、余暇にやれることも限られてきます。体力の限界、というべきでしょうか(笑)

 ただ、おもしろいことなのですが、仕事でいろいろな経験をすると、それが<過去を見る眼>にも反映してくるのですね。
 われわれ歴史学徒は、単に研究・勉強をしていれば歴史が分かるというものでもなく、やはり人の営みを考える学問ですから、研究者自身の人間的深みが問われることになります。その意味で、日々の仕事で鍛えられるのは、とてもいいことです。純粋に研究に没頭していたらよいというものではありません。

 回顧的になりますが、私は博物館で学芸員を四半世紀ほどやってきました。
 そのなかで、新しい博物館を作る仕事をやったり、ボランティアのお世話をしたり、広報や渉外の仕事をやったりと、どちらかというと学芸員業務の端の方の仕事――言うなれば周辺業務――をたくさん行ってきました。
 広告代理店の人からアポを取り付けられて、広告の売り込みに対応することは、たぶん学芸員の本務ではないのでしょう。でも、そういうことをやるうちに人の気持ちも分かってくる。
 印象深かった出来事のひとつに、こんなことがありました。東日本大震災のあとのこと、いつも強気の電話営業をしてくる代理店の男性が、少し元気のない調子で電話してきたのです。聞くと、震災後ということで、どの会社も広告を出し控えているという。それで彼も広告を取れずに大変だというのです。しばし、ふたりでしんみりと話したことを覚えています。

 こういうことに触れながら仕事をできるということは、とても有り難いことだと思っています。
 学芸員とか研究者とかいう枠を越えて、ひとりの人間として、社会や他者とどう向き合っていくのか、そして自分はどう生きていくのか。それが問われるし、それに応えていかないといけない。
 歴史の勉強をして、かれこれ30数年になるのですが、ようやく自分がやっていることの意味が分かりかけてきたような、そんな気がする昨今です。――まぁ、今まで分かってなかったのかと笑われるかも知れませんが……

 そんなこんなで、ブログの更新は、まだしばらく滞りがちになると思いますが、ぼちぼちつづけていきたいと思います。
 おかげさまで、講演・見学会・原稿執筆・テレビ出演など、ちょこちょこ依頼を受けて、やらせてもらっています。また、大学への出講も、今年は京都の(仮称)上京大学に加え、大阪のOS大学でも少しだけ講義し、初試験&採点もさせてもらいました(すごく大変でしたが)。いろんな形で、自分の研究や思いを伝えていければうれしいです。

 さあ、次回からは7年目。
 変わらぬご愛顧をよろしくお願い申し上げます。




奥が深そう、業界紙の世界

その他




中之島図書館新聞目録


 図書館の奥にある新聞閲覧室 

 先週、調べものがあって、大阪府立中之島図書館を訪ねました。

 この図書館は昔からよく利用させてもらっていて、当時は1階の脇にある入口から入り、係の女性からロッカーのカギをもらって、古びたロッカーに荷物を入れて、閲覧室に行っていました。この1階入口の古びた設備、庶民的な応対は、中之島図書館の名物でもあり、クラシックな外観に似ても似つかぬ、大阪らしい親しみのある部分でした。

 大阪府立中之島図書館
  明治建築の大阪府立中之島図書館

 目的は、1時間ほどで終わり、少し時間があったので閲覧室を覗いたりしていました。
 これまでなぜか、建物北側にある階段を使ったことがありませんでした。もしかすると以前は閉鎖されていたのかも知れませんが、その階段を初めて下りて行くと、明かりの点いた小部屋がありました。

 新聞室。

 この部屋には、今まで入ったことがありませんでした。
 私のぼんやりした記憶では、以前新聞室は2階にあったような気がします。でも、なかに入ったことはなかったのです。

 入室してみると、狭い部屋内に新聞を読む斜面になった閲覧台や、縮刷版などを架蔵する棚が並んでおり、7、8人の男性が新聞を読んでいました。
 
 棚を見て回って、私を驚かせたのは、業界紙の所蔵でした。

 業界紙。

 それだけで魅力的な響きだけれど、ほとんど読むことのない世界。
 でも、ヒミツの情報が満載されているようなイメージがある……

 私は時折、NHKラジオで「すっぴん!」という番組を聴くのですが、週に1回、ひとつの業界紙を取り上げて、その編集長らを招いて話を聞くコーナーがあるのです(「ギョーカイ大図鑑」)。
 これがおもしろくて聴き入ってしまうのですが、実際の新聞を目にする機会はほとんどないわけです。

 ところが、この新聞室には、それがある。それも、結構たくさん!


 圧巻の業界紙目録 

 室内を見ていると、パンフレット立てにピンク色の冊子が置いてあるのが目に付きました。

  中之島図書館新聞目録

 タイトルは、ひらがなで「おおさかふりつ なかのしまとしょかん しんぶんしつ」となっています。
 目次には「所蔵新聞目録」と書いてありました。

 係員の男性に、小声で「これ、いただいていいですか」と聞くと、不思議そうな顔ながらも「どうぞ」と言ってくれました。

 そして、1ページ目からめくっていくと、ここに所蔵されている新聞が記載されているのですが、当然というべきか、ほとんどが業界紙なのです。
 その数、なんと 563!

 最初は「a」で、「antenna」という新聞。
 アンテナかぁ、どんなのか全く想像が付かない……

 次は「Architecture Roofing Sealing」。
 はぁ、これは建築関係、それも屋根関係ですかね。
 
 こんな調子で、延々と続きます。

 J のところには「JFAニュース」というのがあります。
 一見、JFAなので、ジャパン・フットボール・アソシエーション、つまり日本サッカー協会の新聞か? と思いますが、ここは大阪の図書館。そんなものが、あるはずもありません。
 これは、たまたま棚にあるのを見たのですが、なんと鍛造(たんぞう)関係の業界紙でした!

 ほかにも、「MK新聞」っていうのがあって、これってタクシーだろ !? て感じですよね(笑)

 とにかく、アルファベットのタイトルは、中身が想像できません。

 中之島図書館新聞目録
  ちょっと電話帳のような雰囲気

 アルファベットのあとは、アイウエオ。
 まず最初に「赤旗」があって、これはメジャーなので、なにかホッとします。そのすぐ下には、各種の「朝日新聞」がありますね。
 でも、「アルミ缶リサイクルニュース」!とか、「アンブレラ・シーズン」!とか、内容は分かるけど、こんなのあるの!という驚きの新聞がオンパレード。

 こういった業界色満載の新聞には、

 「金型しんぶん」
 「危険物新聞」
 「金属時評」
 「空調タイムス」
 「軽金属ダイジェスト」
 「建設速報」
 「研磨剤新報」
 「ゴム産業ニュース」
 「ジャパン味噌プレス」
 「シューズポスト」
 「酒販飲料日報」
 「醸界通信」
 「段ボール事報」
 「テレコム・レビュー」
 「塗料報知」
 「農場だより」
 「フードウイークリー」
 「ポリオレフィン時報」
 「ミュージック・リポート」
 「労基旬報」

 などなど、枚挙にいとまなし。

 特に、下の部分、新聞、しんぶん、ニュース、タイムス、プレス、ポスト、日報、時報、旬報、新報、速報、レビュー、リポート、ダイジェスト …… という、バリエーションの多彩さは、他紙の付けていない題号を付けてやろう!という気合い満載です。

 このリストが延々15ページまであります。


 注目! 内容の3行解説も 

 そして、22ページまで来ると、実は、各紙の内容が1~3行で解説されているのでした。

 これはスゴイ! 便利 ‼

 業界ごとに分類したうえで、説明されています。

 例えば、「ナイスビジネスレポート」。発行者は、ナイス経済センター。

 木材や建材、住宅設備機器等を取り扱う販売店、工務店向けの広報紙。住宅に関する法律や行政動向、各社の取り組み事例などを紹介している。 

 タイトルは「?」ですが、説明を読んでいると、住宅・建材関係の業界紙のようでした。

 「コンビニエンスストア速報」。発行は流通産業新聞社。
 
 毎週月・木に流通産業新聞社から発行されているコンビニ業界の専門紙。様々なコンビニ向けの新商品やコラボ・タイアップ商品の最新情報等を掲載している。新商品情報以外にも定期的に売り上げの推移や店舗の分布地図を掲載している。 

 これ、おもしろそうだなぁ。読んでみたい。

 ナゾのタイトルも多いです。

 「学生ハロ大阪新聞」

 なんでしょう?

 就職活動情報紙。面接会等のイベント案内、セミナー情報、内定者の声、業界情報、企業情報、就活豆知識、時事ネタなど、就職活動に役立つ情報を掲載している。

 発行者が、大阪新卒応援ハローワーク。 「ハロ」は、その略だったのですね。
 いまのシーズン、タイムリーです。

 「全ドラ」

 ドラって、なんだ?

 クリーニング店を対象とした専門紙。経営のポイントや新しいサービスを紹介。またクリーニング機器や洗剤等の新製品の情報も掲載。

 そうかぁ、ドライクリーニングなどの「ドライ」の略なんでしょうかね。

 でも、一番びっくりした&わからない…タイトルは、

 「お母さん業界新聞 全国版」
 
 なんだろう?

 お母さんのための子育て月刊紙。子どもの年齢を問わず、子育てに役立つ情報が掲載されており、国内外で子育て中のお母さんたちからの投稿欄が充実。お母さんが共感できるつぶやきも掲載。

 発行は、トランタンネットワーク新聞社。
 そうか、業界っていうのは比喩なんですね。なかなかおもしろそうです。

 今回は、時間がなくて各紙そのものを読むことは出来ませんでした。
 でも、業界紙は奥が深そうですね。

 今度はぜひ、中身も読んでみたいと思います。




近況報告など

その他




大阪市街


 大阪市街を一望する郊外住宅地 

 このあいだ年明けしたと思っていたら、もう2月も下旬。
 まだまだ寒い日がつづきますが、いかがお過ごしですか。

 私はというと、仕事でちょこちょこ出掛けたり、資料を作ったり、会議をしたりして、何かとやることが多い毎日です。
 昨日は、少しだけ遠出して――といっても、西宮市へ行ってきました。
 西宮は、京都とは余り縁がないし、全国的にもさほど著名な自治体というわけではないかも知れません。最も有名なのは、西宮戎(えびす)神社で、“えべっさん” の総本宮の位置付けです。近年では、早朝に若者が駆け比べする開門神事でテレビに出てきますね。
 
 大阪と神戸の間、いわゆる阪神間にある西宮市。大阪から、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市東灘区……とつづいており、関西でも高級住宅地が多い地域として知られています。
 現在では、芦屋(あしや)がその代名詞となっていますが、一番古く明治30~40年代に開かれたのが東灘区の住吉あたりですね。大阪の富豪たちが移り住んだ豪邸地区です。
 西宮も戦前から開発されており、甲子園、香櫨園(こうろえん)、苦楽園(くらくえん)、甲陽園、甲東園といった、○○園のネーミングのもと住宅地開発が行われました。これらは、六甲山の南斜面に開かれた日当たりのよい郊外住宅地で、大阪などで働く上・中流のホワイトカラーの住宅地となったのです。

 私が昨日行ったところは、それらよりさらに奥の比較的新しい住宅地でした。奥ということは、かなり高台にあるので、眺望は絶佳。
 冒頭の写真のように、大阪市街と背後に連なる生駒山地が一望できます。写真では分かりづらいのですが、肉眼で見ると実に結構な景色でした。大阪から移住してここに住めば、毎日かつて住んだ街が望めるわけで、とてもいい気分だったと思います。


 3月、そして4月へ 

 3月から4月は、いろいろとお話する機会も多くなります。

 3月には職場の講座で話したり、(クローズドですが)御土居の見学に行ったり。4月になると、若い方に歴史の研修をしたり、逆にシニアの方々へ講演にうかがったり。また、某OS大学の博物館学の授業も1コマですが担当したりします。
 お声掛けいただくのは有り難いのですが、先日もダブルブッキングが発覚し! 冷や汗をかきました(解決しましたが…) お断りするのは申し訳ないのですが、ちょっと控えめにするのもよいかも知れませんね。

 そんな感じで、今日は近況報告になってしまいましたが、体調はよく、元気に過ごしています。
 ブログの方もネタを探索中。そうですねぇ、明日遠方からの客人をもてなす機会があるので、珍しくグルメ記事にでもしましょうか(笑) ちょっと考えて見ますね。



2017年の京都を振り返って -今年も私的に -

その他




鴨川


 今年のニュースは? 

 おだやかな年の瀬、いかがお過ごしですか?
 京都では、ここのところ小雪が散らつく日もあり、比叡山を見上げると、頂の付近には薄く雪が積もっている日も多いですね。

 今年も、あっという間に1年が過ぎてしまいましたが、地元紙・京都新聞の十大ニュースの第1位は何だったのか?

 ちなみに、昨年(2016年)は、私をガッカリさせた選出の「文化庁、京都に移転へ」。
 国の役所が引っ越してくる話が、年間トップとは ? ! というものでした。

 一昨年(2015年)は「悲願34年 京都縦貫道全通」。
 まだ、この方が地元の話題らしいね、という感想。

 昨年の記事は、こちら! ⇒ <2016年の京都を振り返って-私的感想など->

 そして、今年!

 「桐生、100メートル日本初9秒台」 

 京都・洛南高校卒の陸上スプリンター・桐生祥秀選手(東洋大)が、陸上100mで日本人初の9秒台の記録(9秒98)を出したというニュースがトップでした。
 ちなみに、桐生選手は滋賀県彦根市出身なので、同紙の滋賀十大ニュースでもトップでした。

 あらかじめ言っておくと、私は大の陸上ファンで、競技場で観戦もしてきましたし、桐生君の走りを見て期待も持っていました(もちろん他の選手にも)。
 だから、ついに10秒の壁を破ったことは喜ぶべきことだと思っていますし、今後、桐生君も含め、若手選手の世界での活躍を楽しみにしています。

 けれど……

 これが京都の重大ニュースなのか ? ?
 ピンとがずれていないか? という感想を禁じ得ません。


 観光渦に呑み込まれる京都 

 2015年の年末に、私が上げた事項は、

  *中国人観光客の激増
  *消える鎮守の森
  *四条通の歩道拡幅
  *変わる祇園祭 


 でした。
 
 特に、1番目、アジアを中心とする海外ツーリストの増加は、年を経ても止まることを知りません。
 それに伴って、市内ではホテルの建設・開業が盛んに行われています。民泊も、問題をはらんでいますね。

 この観光のウズに、京都はどう対応していくのか、ちょっと不安を感じています。
 もともと極東の島国で、外国人との接触が比較的少なかったこの国で、どのように海外からの来訪者と接していくのか。なかなか難しい課題です。
 もちろん、これは京都だけの話ではなく、お隣の大阪にはもっと多数の海外客が来ています。2019年のラグビー・ワールドカップ、そして東京五輪と、この潮は引くことはないのですから、たいへんです。
 私なども仕事柄、そういった渦中に巻き込まれ、子供の頃から水泳が不得意なものですから、溺れかけてますね(笑) 

 四条通


 観光と日常と 

 京都は、昔から観光都市で、江戸時代なども大勢の「おのぼりさん」が京見物を楽しみました。

 先般、弥次喜多の「東海道中膝栗毛」をテーマにテレビロケをしたので、その原文を読んでみたのですね。
 すると、主人公の弥次さん喜多さんが、京で触れ合う京都人に結構バカにされてるんですよ(笑) 
 道を聴いたら反対を教えられたり、料理屋の勘定でズルしようと思ったら逆にやり返されたり。

 京都人は、イメージ通り? というべきか、外から来た人には冷淡!で、適当にあしらっていたわけです。特に、弥次喜多みたいに知ったかぶりする半可通、自分の流儀を通そうとする手前勝手な人には、厳しく接したのかも知れません。
 実は、「膝栗毛」を読んでいて、私も弥次喜多の不作法に結構ハラが立ったのですね(笑) なんというか、自分らを押し通して、周りの迷惑も考えず、それでおかしがっているやり方が、やはり気に食わないわけです。どうも、しっくりこない。

 そういう意味で、京都人は観光客を親切に受け入れることが最も不得手な人間かも知れない。あるいはやっぱり、顔では笑って接しているけれど、腹の中は別、ということかも知れません。

 まぁ、こんなことを言ってはいけませんね。
 親切な人も多いのですから、京都には……

 裏寺町の飾り窓

 今年の私は、個人的な事情のせいでかなり落ち着かず、ふらっと京都を歩きまわることも出来づらくなっていました。
 ただ、買い物などの用事で河原町とか四条の繁華街には出掛け、そこで感じる “ふだん着の京都” 、なんの変哲もない街の姿が、身にしみたのでした。

 飾り窓に飾られた衣服、新しくできたコインパーキング、飲料を配送するトラック、店の前に散乱したゴミを片付ける店員。

 そういった、なにげない街の風景が私にとっての京都であり、そんな風景に溶け込みながら歩いている自分がいる ーー それが、私の京都。

 2018年は、どんな年になるのだろう。
 工事のフェンスが多くなって、街中で突然見えるようになった青空は、つかのまの息抜きなのだろうか。

 おだやかな一年になってほしいものです。


 木屋町のみかん